夢の扉+で紹介

脳疲労がメタボや糖尿病などの生活習慣病から

うつ病までも引き起こすという

 

そんな脳疲労を改善させる物質が

九州大学 名誉教授:藤野武彦によって発表された

 

それは人間や動物、魚介類などの体内に存在する自然物質:プラズマローゲン

 

●ストレスを溜めない脳疲労解消法

脳疲労の原因のほとんどは、ストレス

仕事や家庭、人間関係によるストレスから脳神経細胞を傷つけ、

様々な病気の原因となると考えた

脳の疲労を解消させるために開発した脳疲労解消法

1、たとえ健康に良い運動でもイヤなら無理にやらない

2、好きで仕方がない、止められないものは禁止しない

3、1日1度は自分が美味しいと思う満足のいく食事を摂る

自分は悪い事をしている…とは決して思わないこと

その瞬間に脳がストレスを感じて逆効果になるという

生活習慣病のリスクが高い4237人に指導し10年間 追跡調査した結果、

肥満度や中性脂肪の数値が改善した

 

脳疲労を解消すると五感が回復し、薄味、少量で満足する身体になる

 

●認知症に効果を発揮する脳を守る物質:プラズマローゲン

人間や動物、魚介類などの体内に存在する自然物質:プラズマローゲン

脳細胞をコントロールする重要な役割を果たすと言われている

ストレスを感じると脳内に酸化物質が発生して、

脳細胞が酸化、やがて死滅してしまう

これが脳疲労の主な要因

プラズマローゲンは脳細胞の身代わりとなって酸化され、

脳を守ってくれる物質だという

海外の研究でアルツハイマー型認知症は、

脳内にアミロイドβタンパク質が溜まる事で発症する事が分かっている

一方で患者の脳内ではプラズマローゲンが

減少している事も以前から分かっていただが、

認知症の発症原因ではないとされ、注目されてこなかった

脳細胞を守るプラズマローゲンこそが認知症改善の鍵になると、藤野は考えた

高純度なプラズマローゲンの簡便な抽出、精製することに成功

 

プラズマローゲンを1個月投与したラットと与えないラットで

記憶力の向上が見られるかを比較した結果、

プラズマローゲンを1個月投与したラットの方が、記憶力の向上が見られた

藤野は食用のプラズマローゲンを開発し、認知症患者に摂取してもらった

 

アルツハイマー型認知症患者の40人の臨床試験(半年)では、

5割の患者に顕著な改善が見られ、残り5割の患者は現状維持となった

 

2014年12月、新たに400人規模の臨床試験が実施された

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●極小ビーズで肝臓がんを治療する肝動脈化学塞栓療法

カテーテルを足の付け根の血管に挿入し、肝臓に通していく

カテーテルの先端から造影剤を注入し、がんと血管を映し出す

 

そして使うのは2014年に保険適用されたばかりのビーズ

直径100~700マイクロメートルの樹脂の粒

ビーズが入った瓶に、抗がん剤:エピルビシンを注入

機械で振動を与え、ビーズに抗がん剤を染み込ませる

ビーズが入った注射器をカテーテルに取り付け、肝臓に流し込んでいく

 

肝臓がんは主に肝動脈から栄養や酸素が供給される

 

肝動脈に挿入したカテーテルの先端から

抗がん剤を染み込ませたビーズを注入し、

がんに栄養を与えている血管を塞ぐ

がんへの栄養を遮断し、兵糧攻めにする

 

さらにビーズから抗がん剤が染み出し、がんを攻撃する

 

こうしてがんを効果的に死滅させる

 

治療費は3割負担で20~30万円

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2006年、分娩を待つ32歳の妊婦が激しい頭痛に襲われ、意識を失った

治療できる専門医を探したものの19もの病院から受け入れを断られる

受け入れ先が決まったのが4時間後、

ようやく運ばれた先で意識を失ったまま出産

しかしその8日後に亡くなった

 

こうした悲劇を繰り返さないために、

佐賀県は救急搬送のシステムを改革し、搬送の短縮に成功した

立役者は佐賀県庁に勤める公務員:円城寺雄介(情報・業務改革課)

●救急搬送を変えた公務員

通常、複数の専門医が必要な場合、

一回の電話で搬送先が決まる事はほとんどない

円城寺は、地元の消防署を訪ね、救急車に乗せてもらうように要望

そこで見たのは搬送する病院を探すため、

一軒一軒電話をかける救急隊員の必死な姿

 

もっと早く搬送先を探す方法はないのだろうか?

 

行政、消防、病院が協力し、わずか1年で画期的なシステムが誕生した

●救急搬送システム:99さがネット

タブレットの画面には、あらゆる診療科目が表示されている

まず病院側が、現在 どんな専門医が待機しているか?

をリアルタイムで入力

救急隊員が画面から患者の症状にあった科目を選択すると、

その時点で受け入れ可能な病院が表示される

・病院側の意識を変える秘密

タブレットには各病院の救急患者の受入数と断った件数が表示

受入が多い順に並ぶ、そのアイデアが医師たちの意識を変えた

群馬県ではシステム導入から1ヵ月で、受け入れ不可が3割も減った

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大腸菌が持つ4700の遺伝子のうち、

4300の遺伝子の役割が解明されてきた

 

それにより遺伝子組み換えした大腸菌を増殖ささせて、

任意の物質を大量に作れるようになった

 

●大腸菌を改良しペットボトルから没食子酸を生み出す

 

開発するのはバイオベンチャー:ジナリス

没食子酸とは、植物由来の薬品で液晶テレビなどに使う

半導体製造に欠かせない高価な薬品

 

それを石油由来のペットボトルのゴミから大腸菌を活用し作り出す

ペットボトルを食べる遺伝子を微生物から取出し、大腸菌に組み込む

その大腸菌を増殖させ、大腸菌にペットボトルを食べさせる

するとペットボトルが生物変換を起こし、没食子酸を生み出す

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海洋全体の研究と技術開発を行っている海洋研究開発機構(JAMSTEC)

全く新しい地震観測法を開発研究する高橋成実、鈴木健介

 

地震・津波観測監視システム:DONET

 

●深海から地震の前兆を掴むDONET

 

これまで陸上の行われてきた地震観測に対し、

海底の断層に直接 地震計や津波計を設置

地殻変動の察知を10数秒早く出す事が可能となる

 

南海トラフ地震の観測、予測のため

地震計、歪計、温度計などを備えた地震・津波観測システムを

紀伊半島沖の海底に設置しようとしている

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ビルにぶつかった風は下降流を生む

ぶつかった風が建物の角に集まる剥離流

風の密度が一気に高まり、スピードは3割も速くなる

都会ではこれらのビル風が複雑に入り組み、

威力を増しながら襲いかかる

●風速を1/10に減らし発電する減風装置

開発したのは、東北工業大学:野澤壽一 助教

その風車は、四角い骨組みだけの枠組み

強風が吹いても4つの風車の風下では、そよ風になる

一般のプロペラ型の減風率は5割程度

野澤の風車は9割も風を減らす事が出来る

 

飛行機の翼は正面から風を受けると翼を上へと押し上げる揚力が発生する

これにより飛行機は離陸し空を飛ぶことができる

野澤の風車は、この揚力が回転する力となり、

風のエネルギーをより多く風車の回転に変えることができる

さらにその回転で発電までしてしまうという

 

風車を橋や高速道路の脇に取り付ければ

横風によりハンドルを取られる事も無くなり

さらには発電した電気を街灯に生かす事もできる

 

ビルの屋上やヘリにこの風車を取り付け、

危険なビル風を生み出す原因を排除する

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・オルソリバース:横浜市都筑区

2011年に起業した再生医療のベンチャー

 

●骨に置き換わる綿形状の人工骨:ReBOSSIS(レボシス)

患者の体内に入れた後に全ての成分が

患者自身の骨と置き換わる人工骨

 

オルソリバースが開発したのは、人工骨:ReBOSSIS(レボシス)

骨を構成するカルシウムやリンなどが原料で綿のような形状

 

骨折で欠けた骨の替わりや骨の腫瘍を削り取った穴に埋め込む

 

これまでの人工骨は四角いブロック状のものを

患部の形に合わせて削る手間がかかったり、

逆に細かく砕いた人工骨では

患部からこぼれ出るなどの不便さがあった

 

レボシスは患部の穴に詰めやすい

人工骨は体内で吸収されたり溶けるなどして

時間をかけて骨へと再生される

 

患部に詰められた綿状のレボシスは、

骨を作る成分を体内で吸収する事で

骨の再生スピードを早める事が出来る

 

人工骨の材料をアルコール溶液に

噴射する独自の技術を開発した

これにより綿状にする事に成功

 

アメリカで認可を受け、2015年1月に発売される

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人工衛星を製造し打ち上げるまでの費用は数百億円

それをわずか3億円で実現するベンチャー企業

中村友哉CEOが率いるアクセルスペース

その製造拠点は都心のビルのワンフロアーにある

手造りのクリーンルームで作られているのは、50㎝四方の超小型衛星

打ち上げまでにかかる期間も

JAXAの「だいち」9年に対し、2年以内が目標

その費用は470億円に対し、3億円

 

内閣府と東京大学が薦める地球観測プロジェクトの

「ほどよし1号」の製造を多掛けている

地上をカメラで観測する事が主な目的

 

●人工衛星の製造費を1/100にした秘密

例えば、人工衛星の角度が1度狂っただけで

地上の撮影ポイントは10キロもズレてしまう

中村らは誤差 数百万分の一度のセンサーを自ら作り、開発費は850万円

その他にも主要な機器の多くを自分たちで開発する

大型の衛星と違い、搭載する機能を必要最小限に絞り開発期間も短縮

小さくて軽い衛星は、大型衛星の打ち上げに相乗りさせてもらえる

 

2013年11月21日、「ほどよし1号」をロシアで打ち上げ

しかし切り離された「ほどよし1号」は予定の軌道を外れ、

想定以上の強い放射線を浴びたことで姿勢を制御するセンサーが故障

「ほどよし1号」は失敗した

 

2014年11月6日、「ほどよし1号」をロシアで打ち上げ、分離に成功

午後8時56分、「ほどよし1号」からの信号が届いた

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たった1滴の血液で今までは分からなかった

アルツハイマー病の兆しが分かる半導体センサー

 

●血液1滴でアルツハイマー病の兆しが分かる半導体センサー

 

国立長寿医療研究センターと豊橋技術科学大学が共同開発

 

痛みのない市販の採血器で1滴の血液を採り、

半導体センサーにつけると結果がパソコンに出力される

 

従来は病院に行き、試験管1本分の血液を採取し、

結果が出るのは翌週だった

この半導体センサーは自宅に居ながら最短10分で結果が分かる

 

さらにアルツハイマー病以外にも、

がんやインフルエンザなど様々な病気を同時に検査する事が出来る

 

2015年2月に小型化した課程用モデルが完成

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●レーザーで魚の鮮度が分かる装置

 

東洋大学 生体医工学科が開発

 

魚の目に緑色のレーザーを照射し、鮮度を測る

 

20.0以上は生では食べられない

 

レーザーで見ているのは魚の目の濁り具合

 

魚の目の水晶体は、死後 少しずつ白く濁っていく

 

その性質を利用してレーザーを

目に当てる事で鮮度を割り出している

2015年に水産業者向けに販売される

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