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東京大学:岩田忠久 教授の研究
材料は、普通の水、砂糖、そして人間の虫歯菌が作る酵素
 
水に砂糖を加えて、酵素を入れて
かき混ぜて、常温で待つだけ
3時間ほどで液体が白くなり、ドロドロに
それがプラスチックの原料となる
 
酵素が砂糖に反応し、砂糖をプラスチックの原料に変える
 
乾燥させて粉状にし、科学的な処理をして
加熱するとバイオプラスチックが完成する
 
製造方法が簡単で、大掛かりな装置もいらず
環境への負荷も少なく、普及が進みやすくなる可能性がある
 
有機溶媒を使うと排水処理の問題もあるが、
この方法にはそういった問題が無い

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●ミュー粒子で火山を透視してマグマの動きを映す
東京大学 地震研究所:田中宏幸 教授
地球には宇宙から宇宙線が降り注いでいる
この宇宙線が大気とぶつかると様々な素粒子に変化するが、
その一つにミュー粒子がある
ミュー粒子は特殊な装置を使って見ることができる
空から降り注ぐミュー粒子は、巨大な火山も通り抜ける
マグマなどの密度の低い場所や
空洞部分は、多くの粒子が通り抜ける
岩石などの密度が高い場所は、
通り抜ける粒子が少ない
通り抜けた粒子の装置で捉えることで密度分布を画像化する
2006年、田中はこの技術で世界で初めて火山の透視した
さらに薩摩硫黄島で動くマグマの連続撮影に成功した

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●二酸化硫黄を可視化して火山の状態を確認
火山ガス研究のエキスパート
東京大学 理学系研究所:森 俊哉 准教授
森は火山の活動を捉える火山ガスを世界で初めて可視化させた
火口付近で目で見える白い噴煙のほとんどは水蒸気
一方、二酸化硫黄は無色透明
これまで目が確認することはできなかった
森の装置では、二酸化硫黄を赤く表示することに成功
●火山の噴火は大きく3種類の分けられる
地下のマグマが上昇し火口から噴き出すマグマ噴火
地下のマグマが地下水を熱し、沸騰した水蒸気が噴き出す水蒸気噴火
そしてマグマも水蒸気も一緒に噴き出すマグマ水蒸気噴火
森はこれらの噴火と二酸化硫黄の因果関係を研究している
●二酸化硫黄の可視化観測装置
紫外線を使って二酸化硫黄の波長だけを検出
観測装置のついた車で噴煙の下を通過して、その範囲の二酸化硫黄の量を測る
それを何度も測り、風速も考慮したうえで
火山から噴出している二酸化硫黄の量をはじき出す
これまでの定点観測よりも噴煙に近づける分、より精度が増す
●将来
将来、スマホで天気予報を調べるように、
二酸化硫黄の量から噴火の可能性など、火山の状態を確認できるように

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東京大学農学生命科学研究科 細谷将の研究チームが開発

 

●100%フグのオスが生まれる養殖技術

 

フグも人間と同じで性染色体がXYならばオス、XXならばメス

 

オスに女性ホルモンを混ぜたエサを与え、

オスなのに卵が産める偽メスをつくりあげる

偽メスと普通のオスを交配させて

通常ではありえないYYの染色体を持つ超オスを誕生させた

超オスと交配して生まれてくる子供は、

必ずXYの染色体になり、通常のオスしか生まれなくなる

 

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東京大学大学院:牧野泰才が開発

 

 

装置に紙風船を置くと映像を通して隣の装置に映し出される

映像の紙風船を突くと本物の紙風船が落ちる

さらに離れた場所で手と手が触れ合う感覚も得られる

 

●原理は超音波

装置には市販の超音波のスピーカーが1000個

企業と協業で研究を重ねてきた 将来的に離れて暮らす祖父と孫、遠距離恋愛中のカップルなど

実際に会うことができない関係を埋めることができるようになる

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太陽光発電は天候に左右されやすく発電量が不安定

電力会社は発電量に合わせて需要と供給のバランスを調整する

 

●デジタルグリッドルーター

 

東京大学大学院:阿部力也 特任教授が開発

 

インターネットで情報をやり取りするように

指定した量の電気を送り、受け取ることができる

 

太陽光発電と蓄電池を設置した住宅や企業が

ルーターでつながれば電気を自由に分け合うことができる

 

例えば平日の昼間は電力使用が少ない家庭から企業におすそ分け

休日は会社で作った電気を家庭におすそ分け

 

電気を蓄電池に貯め、お互いに融通しあうことで

自然エネルギーの不安定さをカバーできる

 

阿部は新たな電力ネットワーク作りを目指している

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●電子回路が描けるペン

・AgIC(エージック):文京区

東京大学OBが立ち上げたベンチャー企業

世界初の電気が通るインクを開発

 

銀を含めたインクが入ったペン

銀は電気を通すので書くだけで配線の代わりになる

 

通常 基盤を作るには1週間ぐらい、費用も1万円を超える

 

線を描くためのペンと消すためのペン、

家庭用プリンター向けのインクカートリッジ、

回路を印刷、もしくは書くだけでするだけ

専用の紙があれば基盤開発のためのテストが簡単にできる

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夢の扉+で紹介

人工衛星を製造し打ち上げるまでの費用は数百億円

それをわずか3億円で実現するベンチャー企業

中村友哉CEOが率いるアクセルスペース

その製造拠点は都心のビルのワンフロアーにある

手造りのクリーンルームで作られているのは、50㎝四方の超小型衛星

打ち上げまでにかかる期間も

JAXAの「だいち」9年に対し、2年以内が目標

その費用は470億円に対し、3億円

 

内閣府と東京大学が薦める地球観測プロジェクトの

「ほどよし1号」の製造を多掛けている

地上をカメラで観測する事が主な目的

 

●人工衛星の製造費を1/100にした秘密

例えば、人工衛星の角度が1度狂っただけで

地上の撮影ポイントは10キロもズレてしまう

中村らは誤差 数百万分の一度のセンサーを自ら作り、開発費は850万円

その他にも主要な機器の多くを自分たちで開発する

大型の衛星と違い、搭載する機能を必要最小限に絞り開発期間も短縮

小さくて軽い衛星は、大型衛星の打ち上げに相乗りさせてもらえる

 

2013年11月21日、「ほどよし1号」をロシアで打ち上げ

しかし切り離された「ほどよし1号」は予定の軌道を外れ、

想定以上の強い放射線を浴びたことで姿勢を制御するセンサーが故障

「ほどよし1号」は失敗した

 

2014年11月6日、「ほどよし1号」をロシアで打ち上げ、分離に成功

午後8時56分、「ほどよし1号」からの信号が届いた

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夢の扉+で紹介

 

内科医であり世界屈指の科学者:児玉龍彦(東京大学教授)

副作用だけを抑え、がん細胞だけを攻撃する新薬の開発に挑んでいる

児玉は新薬を開発するため、

スーパーコンピューター京と最先端分野のスペシャリストを結集させた

 

●なぜ抗がん剤は辛い副作用をもたらすのか?

人の体は無数の細胞でできている

その細胞の中にある遺伝子に

何らかの原因で傷がつくと制限なく細胞が増殖を続ける

抗がん剤は盛んに増殖する細胞をめがけ攻撃する

しかしその細胞ががんではない事も

皮膚、毛髪、骨髄の細胞は正常な状態でも活発に増殖する

そうして正常な細胞にもダメージを与えてしまう

これが副作用の原因

 

●副作用だけを抑え、がん細胞だけを攻撃する新薬

開発するのは性質の違う2つの薬

1つ目はがん細胞を見つけ出しくっつく

次に2つ目がその薬と合体、がんを攻撃

薬にチームプレイをさせる画期的な考え

 

結ばれてこそ力を発揮するがん治療薬を

児玉は愛の神:キューピットと彼に恋する娘:プシケの愛の抱擁に例えた

 

タンパク質工学のスペシャリスト:杉山暁 助教授はキューピット担当

少しでもがん細胞とくっつきやすいタイプのタンパク質を開発

 

薬学のスペシャリスト:清水洋平 特任助教授は がんを攻撃するプシケを担当

プシケのがんを攻撃する力を少しでも高める

 

極小の世界を解析するスペシャリスト:溝端栄一 助教授(大阪大)が

薬の合体の設計を助ける

プシケとキューピットの結晶を作り、X線を当て姿をはっきりと捉える

2つが結合した大きさは1/20万㎜

 

分子シミュレーションのスペシャリスト:篠田恵子 特任助教授が、

スパーコンピューターを用い、大阪大が明らかにした結晶構造を基に

プシケとキューピットが体内でどう合体しているか?をシミュレーション

 

これが世界が注目するスパコン創薬

 

篠田はキューピットやプシケの形や動きを少しずつ変え、

一番がん細胞に有効なタイプを探っていく

 

まずは大腸がん向けの薬で特許を出願、10年以内の実用化を目指している

全身に転移したがんの治療薬としても期待がされている

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