情報処理技術」カテゴリーアーカイブ

●人の感情を可視化する感性アナライザ
 
慶応義塾大学理工学部の満倉靖恵准教授が開発
 
感性アナライザ
 
ヘッドホンのような装置を装着すると
タブレットの画面に5色のグラフが表示される
人は感情によって決まった脳波が出している
約17年で集めた実際の脳波信号データを
もとにアルゴリズムを設計
その脳波を感性アナライザで計測し、好き(赤)、
興味(黄色)、ストレス(青)、集中(紫)、
眠気(緑)の5つの感情をリアルタイムで数値化する
 
すでに企業のサービスや商品など
マーケティングや研究開発での利用が始まっている

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犯罪統計を生かした新たな犯罪防止システムが、
防犯カメラ:アースアイズ
 
 
 特徴は、2つのレンズ
人間の目と同じように奥行きを認識
対象者との距離まで測定できる
 
これまでのカメラでは不可能だった人の
陰に隠れた人物も認識できる
 
体の動きも3Dで分析
監視カメラの位置をキョロキョロ探すなど
不審者特有の動きを検知して知らせてくれる
さらに過去に犯罪歴のある人、
要注意人物の顔を事前に登録しておけば
その人物が映り込んだ瞬間に顔を認識して、
過去に万引きしたことがあるなどの情報を知らせてくれる

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開発したのは、シフト
色の組み合わせで無数のパターンを作ることができる
コード全体がマーカーとして機能するので
離れた場所から複数のコードを同時に読み込める
コードが動いていても追いかけて認識することができる
・町田市立中央図書館
2015年3月から約120万冊の蔵書をカラーコードで管理している
休館日には、職員は蔵書の管理に追われる
全ての本の背表紙に小さなカラーコードが付けられている
職員が本棚の前でスマートフォンをかざし、撮影する
緑の枠で表示されると読まれた印、本の管理が容易になった
それまではバーコードで管理しており、
一冊ずつ取り出して読む作業が必要だった
監視カメラを使った貸出業務の自由化も実現した
・オリエンタルベーカリー
大坂にある業務用パンの製造工場
作業着の防止のてっぺんにカラーコードで取り付け、
監視カメラで防止のカラーコードを読み込み、
1日延べ800人の入退室を管理している
エリアごとに許可されていない人が入ってくると自動的に警告が出る
ICチップやICタグが食材に紛れ込むと異物混入になるため導入した

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●自身のクローン声でコミュニケーション

ALSなどで後天的に声を失った人のために、

会話補助器の音声を他人の声ではなく

患者自身の声で自動再生する音声合成アプリを提供している

 

国立情報学研究所:山岸順一の研究

 

声のクローンの原型を作ったのは、

イギリスのエディンバラ大学にいたころ

ある女子学生から

「これ病気で声を失ってしまう人たちにも使ってもらったら?」

これをきっかけに本人にそっくりなクローン声の研究が始まる

実は声の再現には、本人の声を数十時間 録音する必要がある

そこで山岸はたくさんの人の声を集めて

声のクローンのベースとなる平均声を作ることに

複数の声のデータから各音の特徴を

関数表現してコンピューターに学習させる

 

●人の声を数式にして平均を割り出す

声を数式にする基礎技術は、名古屋工業大学:徳田恵一 教授が作りだした

集めたすべての声の特徴をコンピューターで平均化すると平均声ができ、

それが声のクローンのベースとなる

 

そっくりの声を作りたい人が、東京出身の40歳の男性だった場合

関東の40歳の男性、数十人の声を集め、その人たちの平均声を作る

そこに男性の声の特徴をかけ合わせれば、そっくりな声が再現できる

 

2009年、喉頭がんで声帯を無くした患者に声のクローンが届けられた

 

山岸の研究は話題になり、平均声を作るためのサンプルを集めるボイスバンクプロジェクトがスタートした

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