●手の動きを完全再現するゴム手袋
開発したのはバンドー化学
フィルム技術とゴムの加工技術を使い、
薄くて柔らかくてよく伸びるセンサーを開発
どれだけ伸びるかも測ることができ、
それと同じ動きをロボットに伝えて、同じ動きを再現させる
これまでは、同じように動きを再現するとき、
大掛かりな機械で読み込むタイプが一般的だった
すでにゴムセンサーは、asicsで採用されている
ウェアがどれだけ引っ張られるかを計測するのに使っている
(460)
●手の動きを完全再現するゴム手袋
開発したのはバンドー化学
フィルム技術とゴムの加工技術を使い、
薄くて柔らかくてよく伸びるセンサーを開発
どれだけ伸びるかも測ることができ、
それと同じ動きをロボットに伝えて、同じ動きを再現させる
これまでは、同じように動きを再現するとき、
大掛かりな機械で読み込むタイプが一般的だった
すでにゴムセンサーは、asicsで採用されている
ウェアがどれだけ引っ張られるかを計測するのに使っている
(460)
開発したのは、家族経営の三嶋電子株式会社
「水電池 懐中電灯」2000円
水に水電池を浸すだけで光る懐中電灯
水が乾いてなくなるまでライトは5日間 点き続ける
ライトが点かなくなったら、もう一度水に浸けると復活する優れもの
これまで電力の弱い水電池は実用的ではなかった
2010年から壇浦社長は仲間と共に水電池の研究を開始
2013年、今までよりも高い電圧を生み出す
金属と薬品の組み合わせを発見
水電池で乾電池とほぼ同じ電圧1.4ボルトを出すことに成功した
(275)
2013年、青森県八戸水産高校が
ヒラメを冬眠させる実験を日本で初めて成功させた
積水化成品工業は、その技術を応用し、
宮城大学 君塚准教授の協力を得て完成させた
氷温庫の冷たい水で眠らせて1日経つとヒラメは冬眠する
ヒラメの形にハマるように作られた内側の容器
ヒラメを設置して発泡スチロールの箱で蓋をし、酸素を注入
ヒラメは酸素があれば、皮膚呼吸で24時間生きていける
海水に入れると冬眠から目覚める
水有眠らせずに輸送したヒラメより、
冬眠ヒラメの方が、ストレスがかからず
旨み成分が5倍も高いという
(839)
開発したのはハーマン・ウルトラソニック・ジャパン株式会社
柔らかいものをスパッと切る食品用超音波カッターマシン
「HiQ VARIO(ハイキューバリオ)」
生クリームの形も全く崩れずにシュークリームもスパッと切る
クシャッとつぶれてしまう綿あめもミルフィーユもスパッ
その秘密は、超音波カッター
1秒間に2万回 上下に振動している
上下にほんのわずかだけ振動しながら
刃が入っていくので崩れずにカットできる
ロールケーキやサンドイッチなども型崩れなく切れるので
全国の食品工場から引っ張りだこ
(1037)
夢の扉+で紹介
医学とは畑違いの農学博士:鈴木幸一(岩手大学)
専門は繭から生糸が取れるカイコ
蚕のさなぎに菌を植え付けて作るカイコ冬虫夏草
●メカニズム
2010年、鈴木はカイコ冬虫夏草が
老化したマウスの脳を回復することを発見した
傷ついた神経細胞にできる瘡蓋のようなグリオーシス
これがあると神経の伝達が悪くなってしまう
カイコ冬虫夏草を与えたマウスはグリオーシスが消えた
人の認知症に応用できるかもしれない
カイコ冬虫夏草に含まれる何らかの物質が
脳へ運ばれると栄養細胞が増え、患部に栄養を送る
するとグリオーシスが消え、
神経の伝達がよくなり認知機能の改善につながるのでは?
鈴木は、カイコ冬虫夏草の1万種もの物質から、
その最有力候補を突き止めた
まだ名前は付けられていない
●臨床試験
2013年に岩手医科大学附属病院で、
鈴木の仮説を実証すべく先行臨床試験が行われた
担当したのは寺山靖夫 教授
認知症治療薬を服用中のアルツハイマー型 認知症患者9名
そのうちの4人にカイコ冬虫夏草を服用してもらった
髄液を採取してアセチルコリンの量を比較
認知症の人はアセチルコリンの量が減っていることが分かっている
半年後、カイコ冬虫夏草を飲んでいる群の方が、
統計的に優位にアセチルコリンが増えていた
さらに2014年9月、臨床試験が行われた
アルツハイマー型認知症を診断された男性の症状は、
計算力の低下や新しいことが覚えられない
カイコ冬虫夏草の粉末を1日2回服用
服用を始めて3か月、1万円札でしか会計できなかった男性は、
きちんと小銭で支払うことができるようになった
(494)
粘土から作り出した粘土フィルム:クレースト
その原料は粘土の一種で土壌改良材から化粧品まで
幅広く使われているモンモリロナイト
それを基に産業技術総合研究所の蛯名武雄 博士が研究
粘土から透明なフィルムの開発に成功した
石油由来のプラスチックフィルムが熱に弱いのに対し、
粘土フィルムを350度に加熱したセラミックの板に置いても変化がない
この粘土フィルムを使えば車のエンジンや
工場の配管など高温の環境でも様々なもの保護できる
さらに粘土フィルムを薄くすればするほど、
気体を遮る能力が高まることが分かった
通常 粘土の結晶はバラバラに並び隙間だらけだが、
薄くすると整列し、隙間が無くなる
気体は結晶に道を阻まれ、迷路に迷ったように外に出られなくなる
その結晶が何万層にも重なっている
天然の粘土からは不純物が多く透明なフィルムは作れなかった
そこで砂から取れる素材に自然界と同じ強い圧力を加え、
粘土を人工的に作り出すことに成功した
それを水で薄めてプレートに流し込み、
乾燥させると透明な粘土フィルムが完成する
(604)
冷凍した肉や魚は、ドリップによって味が落ちてしまう
葉物野菜は食感が悪くなるのが当たり前
●不凍多糖を使用した凍らせない冷凍技術
氷点下でも食品を凍らせずに美味しさをそのまま残す
開発したのは関西大学 化学生命工学部 河原秀久 教授 冷凍すると食材の中にある水分が凍る
次第に氷の結晶が大きくなり食材の組織を破壊してしまう
解凍しても壊れた組織が戻らないため、
その隙間から水分と旨みが流れてしまう
これが食感を悪くし、味を落とす原因 アラスカに棲息するアラスカ甲虫は、
キシロマンナン資質という凍らない物質を持っている
河原はこの物質と似た化合物をエノキタケから探し出した
エノキタケから抽出した天然物質
味も匂いもなく安心安全、河原は不凍多糖と命名した
河原は現在 凍らせない冷凍の研究を進めている
(703)
太陽光発電は天候に左右されやすく発電量が不安定
電力会社は発電量に合わせて需要と供給のバランスを調整する
●デジタルグリッドルーター
東京大学大学院:阿部力也 特任教授が開発
インターネットで情報をやり取りするように
指定した量の電気を送り、受け取ることができる
太陽光発電と蓄電池を設置した住宅や企業が
ルーターでつながれば電気を自由に分け合うことができる
例えば平日の昼間は電力使用が少ない家庭から企業におすそ分け
休日は会社で作った電気を家庭におすそ分け
電気を蓄電池に貯め、お互いに融通しあうことで
自然エネルギーの不安定さをカバーできる
阿部は新たな電力ネットワーク作りを目指している
(340)
●声から感情が分かる「こころコンパス」
開発したのは、スマートメディカル株式会社
それは人の声から気分や感情を測る技術
3万8000件の音声サンプルを基に
人の声を音程、音量、調子、強弱、リズム、
声色、間隔、時間、話速、韻律の10項目に分けて分析
国籍や性別に関係なく喜び、怒り、落ち着き、悲しみの4つの感情の内、
その瞬間 どの感情が一番心を支配しているのか?秒単位で表示する
(402)
●自己修復する電気配線
早稲田大学 理工学部:岩瀬英治の研究
金属ナノ粒子という非常に小さな金属の粒子が含まれた液体を
亀裂が入った電気配線に垂らし電圧をかけると、
亀裂の入った電気配線の部分に電気的な力が作用する
すると金属ナノ粒子に力が働き、
亀裂部分に粒子が集まり亀裂をつなげる
この現象を電界トラップという
粒子が分散した液体に電気配線を包むことで
断線しても勝手に修復してくれる電気配線が誕生する
一時的な修復するのではなく完全に修復できる
(211)