開発したのは、大日本印刷
細かい凹凸状のレンズが組み込まれたフィルム
普通の透明な窓ガラスでは、光はそのまま直進するだけ
しかしDNP採光フィルムは、取り込んだ光を上に屈折させる
夕方になっても明るいため照明を点ける時間が短縮できる
他にもDNP農業フィルムは、
ビニールハウスの作業スペースの床に貼るだけで
光を反射させ、葉の裏側にも当てることで
野菜の成長を早め、約2倍の収穫量を実現した
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●手の動きを完全再現するゴム手袋
開発したのはバンドー化学
フィルム技術とゴムの加工技術を使い、
薄くて柔らかくてよく伸びるセンサーを開発
どれだけ伸びるかも測ることができ、
それと同じ動きをロボットに伝えて、同じ動きを再現させる
これまでは、同じように動きを再現するとき、
大掛かりな機械で読み込むタイプが一般的だった
すでにゴムセンサーは、asicsで採用されている
ウェアがどれだけ引っ張られるかを計測するのに使っている
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粘土から作り出した粘土フィルム:クレースト
その原料は粘土の一種で土壌改良材から化粧品まで
幅広く使われているモンモリロナイト
それを基に産業技術総合研究所の蛯名武雄 博士が研究
粘土から透明なフィルムの開発に成功した
石油由来のプラスチックフィルムが熱に弱いのに対し、
粘土フィルムを350度に加熱したセラミックの板に置いても変化がない
この粘土フィルムを使えば車のエンジンや
工場の配管など高温の環境でも様々なもの保護できる
さらに粘土フィルムを薄くすればするほど、
気体を遮る能力が高まることが分かった
通常 粘土の結晶はバラバラに並び隙間だらけだが、
薄くすると整列し、隙間が無くなる
気体は結晶に道を阻まれ、迷路に迷ったように外に出られなくなる
その結晶が何万層にも重なっている
天然の粘土からは不純物が多く透明なフィルムは作れなかった
そこで砂から取れる素材に自然界と同じ強い圧力を加え、
粘土を人工的に作り出すことに成功した
それを水で薄めてプレートに流し込み、
乾燥させると透明な粘土フィルムが完成する
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