一見 普通のメガネだが、

その中には三点式の眼球運動を測るセンサー、

頭の動きを測る加速度センサーが内蔵されている

 

 

このメガネをかける事で何を考えているか?ストレスがどの程度あるか?

体がどう動いているか?などモニターする事が出来る

 

川島隆太 教授(東北大学 加齢医学研究所)とJINSが共同開発

 

本人の感覚とは別に隠された疲れや眠気も見抜くため、

眠くなることが許されないドライバーやパイロットに最適

 

さらに目の動きを検知する事でスマートフォンを操作する事や

体の軸の動きを計測する事が出来る

初期の認知症や精神病は、体のバランスが崩れる症状が表れる

このメガネをかける事で早期の診断治療に役立てる事も可能だという

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●人々の共感を表示化する超小型近赤外分光装置

 

開発したのは川島隆太 教授(東北大学 加齢医学研究所)

 

額と後頭部を挟むように取り付ける超小型近赤外分光装置

 

額の方から照射された赤外分光が脳の中を通り、

2つの検出器の中に入り、脳内の血液量を測定する事が出来る

 

人が何かを感じた時に脳がどのように働くか?が分かるという

付けた人が何について共感しているか?共感していないか?が判定できる

 

複数人を同時に使う事ができ、

一緒に脳を使っているか?共感しているか?が測れる

マトリックスに表示された共感度は色でシンクロ率が分けられている

 

広告やスピーチなどのマーケティング業界で重宝されることだろう

 

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夢の扉+で紹介された新しい血圧計

 

血液を全身に流す血管が硬くなり、心筋梗塞、

くも膜下出血、大動脈瘤など恐ろしい病気を引き起こす

20代の欠陥の硬さは、塩化ビニール製のホース、弾力性があってしなやか

硬くなり始めた血管は、ガスホースの硬さ

通常の健康診断では動脈硬化は調べられない

 

そんな血管の硬さを気軽に知り得るのが、

●血管の硬さも測る血圧計:PASESA(パセーサ)

 

1分ほどで血圧と共に血管の硬さも測れる

開発したのは、志成データムの社長:斉藤之良

医学とは縁遠い電気エンジニア

開発に至るまで20年以上

 

従来の検査にはなかった独自の指標が、

AVI(中心動脈の硬さを表す指標)

 

心臓は拍動する事で全身に血液を送る

その拍動に合わせて血管は膨らんだり縮んだりを繰り返す

これを脈波と呼ぶ

血管が硬いと脈波が速く伝わり、柔らかいと遅く伝わる

下半身から反射する脈波は中心動脈を通り、

その硬さを反映している

パセーサは、この脈波をキャッチする

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ワールドビジネスサテライトで紹介

今までになかった人工知能を開発しているベンチャー企業

・SOINN株式会社

准教授でもある長谷川 修 社長(東京工業大学)が開発しているのは、

人工知能ならぬ人工脳 SOINN

 

それは自己増殖型ニューラルネットワーク

インターネットから集めてきた情報に基づいて

その場で学習し、その情報を自ら活用する人工脳

 

例えば、招き猫を知らない状態で

招き猫の画像を見せて「これは何か?」と問うと間違った回答をする

そこで招き猫と入力するとインターネット上から

招き猫の画像を自分で検索し、招き猫とは何か?を覚える

すると次に別の招き猫の画像を見せた時は、「招き猫」と答える

 

またボールを掴むCGのロボットの動きを

腕の長さが違うロボットに覚えさせようとすると

腕の長さが違うのでボールを掴むことはできない

そのロボットにSOINNを取り込むと、腕の長さが違う事を認識し、

どのくらいズレているのかを判断し、誤作動を自ら正し、

1回でボールを掴むことができる

SOINNが組み込まれたロボットに経験させ、

その知識をクラウドサーバにアップすると

別のロボットが同じ作業をする時、その知識を活用する

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千葉大学 園芸学部の閉鎖型植物生産研究施設

植物工場の研究をしている後藤英司 教授は、

日々 植物工場の利となる実験に取り組んでいる

 

 

サニーレタスは青色光を強く当てるとポリフェノール類が増える

ビニールハウスで育てたものに比べ、2~2.5倍まで濃度を上げられる

ポリフェノールには抗酸化作用があり、

病気や老化の原因となる活性酸素を取り除く効果がある

 

植物は太陽光より青色光が多いと少しストレスを受けている状態

ストレスを受けていると葉の中で活性酸素が増える

そのままでは酸化してしまう葉を中和するために

抗酸化成分のポリフェノールを増やすメカニズム

 

光合成を促す赤色光とポリフェノールを増やす青色光の割合を

調整しながら実験を繰り返している

光の調整ができるのは植物工場の強みと言える

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カンブリア宮殿で紹介

●自動イカ釣り機:はまで式いかロボ

かつて手釣りの漁師が行っていたイカ釣りの技

糸を前後に動かして水中の疑似餌を生きた小魚のように見せるテクニック

目の良いイカをダマすには熟練が必要だった

このロボットは、そんな漁師のシャクリを忠実に再現している

このイカ釣りロボは、小型船1艘に10~15台が搭載できる

それを船室のパネルで集中制御できる

状況に応じて一つ一つの動きを別の動きにする事も可能

少ない人員でイカを効率よく獲れるようになった

1艘分15台のシステムで1200万円かかる

 

このシステムを開発したのが、函館にある東和電機製作所

従業員55人で年商30億円

一つ一つ手作りでイカ釣りロボットを組み立てている

国内ダントツのシェアを誇る

さらに世界15カ国・地域に輸出している

世界シェアは 実に7割

社長:浜出雄一は根っからのエンジニア、

今でも商品開発には先頭に立っている

これまで60を超える特許を浜出が中心となり取得

 

元々、函館にある造船所の下請けで配電盤などを製作していた

ある日、親戚の漁師から依頼が入る「イカ釣り機を作ってほしい」

これがキッカケだった

 

他にも大間のマグロ釣りの達人の技を再現したマグロ釣り機も販売

さらに漁火(白熱灯)のLED化も実現、燃料費を約1/20に削減する事に成功

 

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夢の扉+で紹介

●はやぶさ2の衝突装置と推進計スラスタ

水や有機物を含んでいると思われる太陽系の小惑星1999JU3

はやぶさ2のミッションは、小惑星1999JU3から石や砂を持ち帰ること

そこに生命の起源がある

到着するとはやぶさ2は、衝突装置を切り離す

その装置が上空で弾丸を発射し、表面にクレーターを作る

そこへはやぶさ2が着陸、小惑星1999JU3の地中の物質を採取する

 

衝突装置はステンレスのケースと銅のふたから成り、中に火薬が入っている

火薬の爆発力で銅のふたが吹き飛び、秒速2000m/hの弾丸となり衝突する

衝突装置を開発したのが、火薬を扱う日本工機株式会社

普段火薬を使うのは採石場やトンネルの掘削などで、宇宙の仕事は初めて

 

ステンレスのケースと銅のふたを削り出したのは、

精密機器の加工を得意とするタマテック

求められたのは4年もの間、宇宙を旅する強度とはやぶさに搭載するための軽さ

ステンレスの塊を極限まで薄く削る、その厚さは約1㎜

 

ステンレスケースと銅のふたの溶接したのは、東成イービー東北株式会社

電子ビーム溶接加工機を使用した

 

銅のふたを真っ直ぐ吹き飛ばすためには中に詰める火薬がカギとなる

そこで少量でも爆発力の高い粘着質の火薬を選択

最も大切なのは火薬の密度を均一にすること

爆発エネルギーは波のように伝わる

波の先端が中心にあたる事で銅のふたは弾丸の形になって真っ直ぐに飛ぶ

 

全12基搭載された噴射口からガスを吹き出し、

はやぶさ2の姿勢を制御する推進計スラスタ

開発したのが熊本県のナカヤマ精密

スラスタの心臓部:燃料噴射装置

一般的な噴射装置は酸化剤と燃料を混ぜガスを複数の穴から噴射する

もしその穴が同じでなかったら噴射の勢いが変わってしまう

そうなると機体は制御困難に

それは職人技による仕事で、JAXAも極秘扱いにするほどの技術だった

材質や形状を見てドリルの刃先を磨き、120度に削りあげる

磨いたドリルで穴をあけると削りカスが左右均等に

標準仕様のドリルとはまるで違う

(439)

●全世界デジタル3D地形データ

JAXAの陸域観測技術衛星:だいち2号の電波により

一度に幅50㎞の範囲で地上を撮影する事が出来る

撮影された衛星画像を使って、

5m解像度で陸地の起伏を表現した地図を作った

 

 

真下、前、後ろの3方向から撮影された衛星画像から作るので、 急峻な斜面でも、高い精度で地形を正確に表現

 

顧客の風力発電コンサルタントは、

正確な地形が分かる3Dデータの地図を使って風の流れをシミュレーション

山肌に沿って流れる風の様子がみてとれる

設置する場所によって発電量や整備コストに差が生じる

シミュレーションには正確な地図が欠かせないという

 

開発はNTTデータ

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夢の扉+で紹介

 

獲れてから5日も経ったサバは

生で食べられるわけがないのが常識だった

●生魚の鮮度を保つアクアナノバブル

開発したのは魚市場で仲卸をする丸福水産の会長:最上賢一

 

獲った魚が傷む原因は、水中の酸素が酸化し細菌を増殖させるため

それなら酸素を追い出さば良い

水中を窒素の泡で満たし、酸素を追い出すと最上は閃いた

ただ大きな泡をブクブク出しても水面に上昇するばかりで意味がない

アクアナノバブルは限りなく細かい泡を作り、水に混ぜ込んでしまう

装置の筒状の部分にはハニカム構造の板が入っている

それを何層にも重ね、それを微妙にズラす事で隙間を作る

そこに窒素を通す事で、1/100万㎜という小さな泡:ナノバブルを生み出す

ナノバブル化した窒素は、水中の酸素と合体し、水の外に追い出す力がある

こうして水中の酸素が減り、その代わりに窒素で満たされていく

 

●養殖魚を2倍成長させるアクアナノバブル

夏場は水中の酸素濃度が低下する

魚はエサを食べる時に酸素を使うので

エサをやり過ぎると魚が窒息死してしまう

そのため夏場はエサを少なくするのが養殖業界の常識とされてきた

ところが水中を酸素の泡で満たせば、

エサを豊富に与えられるため魚は早く大きく成長する

ナノバブルを使った魚は倍近いスピードで急成長する

(706)

●エボラ出血熱迅速診断キット

 

長崎大学 熱帯医学研究所の安田二朗 教授が開発

 

エボラ出血熱の感染で通常使われるPCR法と精度がほぼ同等

PCR法で1~2時間かかる診断を、わずか20分弱でこなす

 

エボラに感染している場合、蛍光反応を示すので

電気の通っていない場所でもお湯さえ沸かせれば診断が可能

 

PCR法に比べ、はるかに多くの人を調べることができる

 

空港や保健所などで短時間に

患者かどうかをふるい分けるスクリーニングにも適している

 

WHOなど医療機関との共同研究も視野に研究を進めていく

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