・UCHIDA:埼玉県入間郡三芳町上富2048-1
カーボンは、鉄よりも強く軽い
 
ボーイング787の機体重量の半分を
カーボンにしたところ、燃費が20%も改善された
 
強い結晶構造を持つ炭素繊維で織り上げ、
樹脂を染み込ませると炭素繊維シートになる
作りたい製品の型に合わせてシートを何枚も貼り、
大きな圧力釜で高温で焼き固めて、あらゆる形に加工する
 
この加工には、職人の技術が必要となる
 
ランボルギーニを愛するUCHIDA:内田敏一 社長は、
ランボルギーニ研究所:パオロ・フェラボリ所長から
エンジン部品の製造を依頼され、今もなお研究開発を続けている

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●人の感情を可視化する感性アナライザ
 
慶応義塾大学理工学部の満倉靖恵准教授が開発
 
感性アナライザ
 
ヘッドホンのような装置を装着すると
タブレットの画面に5色のグラフが表示される
人は感情によって決まった脳波が出している
約17年で集めた実際の脳波信号データを
もとにアルゴリズムを設計
その脳波を感性アナライザで計測し、好き(赤)、
興味(黄色)、ストレス(青)、集中(紫)、
眠気(緑)の5つの感情をリアルタイムで数値化する
 
すでに企業のサービスや商品など
マーケティングや研究開発での利用が始まっている

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開発したのは、80歳になる松平寛夫
 

 
普段は松平製作所の社長として
回転寿司の部品などを製作している
住所:石川県金沢市桂町イ37-1 TEL:076-267-1710
紫→赤→黄色→緑と4色に輝く
 
銅等の炎色反応を呈する金属化合物の粉末を、
ろう等の固形燃料や結合剤に混合して成形した燃焼体
 
芯を有しない燃焼体のため点火した時、
炎が燃焼体の表面全体を燃焼させてしまい、
短時間で燃え尽きてしまうのが問題だった
 
そこで燃焼体の上端に燃焼制御リングを装着することで、
炎は下方へゆっくりと長時間 発光し続けることに成功した

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東京大学:岩田忠久 教授の研究
材料は、普通の水、砂糖、そして人間の虫歯菌が作る酵素
 
水に砂糖を加えて、酵素を入れて
かき混ぜて、常温で待つだけ
3時間ほどで液体が白くなり、ドロドロに
それがプラスチックの原料となる
 
酵素が砂糖に反応し、砂糖をプラスチックの原料に変える
 
乾燥させて粉状にし、科学的な処理をして
加熱するとバイオプラスチックが完成する
 
製造方法が簡単で、大掛かりな装置もいらず
環境への負荷も少なく、普及が進みやすくなる可能性がある
 
有機溶媒を使うと排水処理の問題もあるが、
この方法にはそういった問題が無い

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●今ある髪の毛を元気にする毛髪再生治療
 
東京医科大学:坪井良治 教授の研究
 
後頭部から10本の毛を採取し、
毛髪の成長に重要な役割を果たす
毛根鞘細胞を100万個レベルに培養
 
薄毛の部分に移植することで
広い範囲に栄養が与えられ太く長い髪になるという
 
1度移植すると広い面積に長い期間有効となる
 
この技術は男性のみならず女性への効果が期待できる
 
資生堂と共同研究を続け、
5年後から6年後の実用化を目指している

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●毛包原基を再生させ移植する薄毛治療
 
理化学研究所、京セラ、オーガンテクノロジーズは、
共同で毛包器官再生による脱毛症の治療に関する研究を開始した
 
生体の毛包から採取した上皮性幹細胞
および間葉性幹細胞を培養させ、
再構成して毛包原基を再生する
器官原基法をマウスを用いて開発させた
 
今後は、人の臨床応用を目指し、研究が始まる
 
現在、女性の薄毛の画期的な治療法はないが、
この技術を使えば自分自身の髪の毛が再生できるかもしれない

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●マグロをサバに産ませる代理親魚養殖技術
 
東京海洋大学 海洋生物資源学科:吉崎悟朗 教授の研究
 
サバにマグロの生殖細胞を移植し、
マグロをサバに産ませる研究をしている
 
すでにヤマメをニジマスに産ませたり、
トラフグを小さいクサフグに産ませることに成功している
 
この技術を使えば、絶滅しそうな魚を守ることができる
卵と精子の元の細胞を半永久的に冷凍保存できる
絶滅しても解凍して別の魚に移植すればいつでもその魚が蘇る

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1968年に建てられた小松精練の旧本社は、
木の枝が折れないように縄で支える雪吊りのような仕組みで
何本ものロッドで建物を覆って耐震補強し、リニューアルされた
そのロッドが、炭素繊維を使った新素材:カボコーマ・ストランドロッド
 
 
引っ張り強度は、8.5トン
同じ重量を鉄製ワイヤーで支えようとすると
鉄製ワイヤーが9キロあるのに対し、
カボコーマはわずか1.4キロ
熱を加えると柔らかくなり、加工しやすくなる特徴がある
 
炭素繊維1本の太さは、わずか5ミクロン
横からの力に弱く、折れやすい
2万4000本の炭素繊維の組み紐の周りと、
ガラス繊維の組み紐が覆い、曲げても折れないしなやかさを生んだ
さらに樹脂材を染み込ませ、カボコーマを開発した

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ヌクレオソームとは、がん細胞ができたときに
血液に溶けだす核タンパク質の構造物
 
・株式会社マイテック:兵庫県神戸市
長谷川克之、裕起 親子が7年の研究の末、
昭和大学と共同開発したのが、「プロテオ(Proteo)」
 
血液を数滴 採取するだけで、
がんのリスクがあるか?どうか?を
わずか3分で判定する検査技術
 
採取した血液を分離機にかけ血清を取り出す
血清を特殊なプロテオチップに乗せ、蛍光顕微鏡で判定
 
体内に がん細胞があると免疫細胞が がんを攻撃
その時、ヌクレオソームが血液中に溶けだす
ヌクレオソームに反応するチップを使用することで光を放つ
 
理論的にはステージ0の前、前がん状態からでも検出できる

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岡山大学が開発している人工網膜「OUReP オーレップ」
 
オーレップの原料は、ポリエチレン
 
ポリエチレンに光を電気エネルギーに
変換することができる特殊な色素を
化学的に結合させる色素結合薄膜型の人工網膜
太陽電池にも使われる技術で人工網膜を作る
 
オーレップを網膜に移植するだけで
完全失明の網膜色素変性患者の光を取り戻すことができる
 
臨床実験が始まり、2017年末には
実用化の許可申請を出す可能性がある

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