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●ニオイだけで病気が診断できるニオイ識別器「Aino-Pro」
 
開発したのは、東海電子と県立静岡がんセンター
ガンなどの病巣から放たれるニオイをAIが認識し判別する
AIに様々なニオイとニオイに関連する病気を記憶させた
人間の体内にある100種類近くのガスを検知
ニオイに含まれるガスの状態をAIが判別し、何の病気か分かるという
 
東海電子 杉本一也 社長によると、2025年には実用段階
さらにスマホで利用することができると考えている
 
スマホをかざすだけでどんな病気にかかっているかを分かるようになる

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●ナタ・デ・ココのナノファイバーでガンを発見する技術
立教大学 理学部 田渕眞理が開発
 
ナタ・デ・ココとは、ココナッツ水に
酢酸菌(ナタ菌)を加えて発酵させて作る
その成分は、99%が水分で、1%がセルロース(食物繊維)
血液検査時、ナタ・デ・ココの細かい繊維の構造が、
フィルターの役割を果たし、がん診断が可能となる
 
従来の血液検査では結果が出るまで2~3週間かかったが、
採決した日に結果を出すことができる
 
ナタ・デ・ココ1粒で、1万人分の診断が可能なので医療費が大幅に抑えられる

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アメリカ国立衛生研究所:小林久隆が開発
特殊なたんぱく質と がん細胞にくっつく性質がある物質:IR700
このIR700に赤外線を当てると
化学反応を起こすことを世界で初めて発見した
 
開発した薬を体内に注射すると
IR700がタンパク質と共にがん細胞まで運ばれていく
そこに近赤外線の光を当てると
IR700が化学反応を起こし、がん細胞の膜に傷をつける
その傷からがん細胞の中に水が入り込み、
細胞が膨張、最終的に破裂して死滅する
近赤外線は、リモコンなどに使われているもので人体に影響がない
 
2015年からアメリカで治験が開始され、
頭頚部がん患者15人のうち14人に効果を発揮し、
そのうち7人のがんが消滅した
 
2018年3月、頭頚部がんの再発したケースのみだが
日本 国立がん研究センターで治験が始まる

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ヌクレオソームとは、がん細胞ができたときに
血液に溶けだす核タンパク質の構造物
 
・株式会社マイテック:兵庫県神戸市
長谷川克之、裕起 親子が7年の研究の末、
昭和大学と共同開発したのが、「プロテオ(Proteo)」
 
血液を数滴 採取するだけで、
がんのリスクがあるか?どうか?を
わずか3分で判定する検査技術
 
採取した血液を分離機にかけ血清を取り出す
血清を特殊なプロテオチップに乗せ、蛍光顕微鏡で判定
 
体内に がん細胞があると免疫細胞が がんを攻撃
その時、ヌクレオソームが血液中に溶けだす
ヌクレオソームに反応するチップを使用することで光を放つ
 
理論的にはステージ0の前、前がん状態からでも検出できる

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●外部からの刺激で性質が変わるスマートポリマー
開発するのは、物質・材料研究機構:荏原允宏
様々な賢い機能を持つプラスチックを、スマートポリマーと名付けた
1、熱を加えると元の大きさに戻る、また縮んでいるモノを元に戻す
2、磁力を当てると熱を発する。温度も自由に設定することができる
3、バラバラに切っても元の姿に戻る
4、決められた時間になると体内で自然に分解、尿となって排出される
5、狙った物質だけを狙って吸着させる
●磁力を当てると形が変わるシート
大学病院の心臓外科医とは、実用化に向けた共同研究を進めている
小さく丸めて血管を通し、心臓に到達した時点で磁力を当てる
シートは一気に広がり、患部を塞ぐことができる
実現すれば外科手術の必要がない
●決められた時間になると体内で自然に分解、尿となって排出されるシート
神経をつなぎ合わせる手術でも使える
縫合した場所をスマートポリマーで保護するだけで再生を早める
治った後は、溶けて排出されるので安全
●貼る がん治療
繊維に分子レベルで抗がん剤と熱を発する成分が閉じ込めたシート
それをがんの患部に直接 貼り付ける
外から磁力を加えるとスマートポリマーは発熱し、抗がん剤を放出
がん細胞は熱に弱く、約43℃で多くが死滅する
温熱治療と化学療法、2つの相乗効果を狙う新たな がん治療
●災害時で使用する小型透析装置
乾電池で動き、水を使用しない
血液の通り道には、スマートポリマーが設置してある
透析患者から取り除く毒素のひとつ、
クレアチニンだけを選んで吸着させる機能を持たせた
動物実験で6時間 血液を循環させ、
クレアチニンを吸着する効果を確認
次に透析患者の血液を使用し、実験
体内に溜まるクレアチニン1日分の量を
6時間の循環で除去することに成功
荏原いわく「人が想像できることは必ず実現できる」

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金沢大学のバイオベンチャー:キュービクスと

金沢大学 消化器内科:金子周一教授らと5年に渡り研究

 

世界で初めて血液細胞が「ガン」に

反応する様子を遺伝子レベルで突き止めた

 

画像診断では、最新のマシンでも5㎜以上のガンしか発見できないが、

マイクロアレイ血液検査は、ガン細胞の初期段階を発見できる

 

発見できるのは、消化器系のガン

胃ガン、大腸ガン、すい臓ガン、胆道ガンなど

 

ガンの有無を判別する精度は、98%

 

ガンが発生すると血液中の細胞の遺伝子:RNAに異変が起こる

その遺伝子が、どのように異変しているかを解析、

どこの臓器にガンがあるかを特定する検査法

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ゲートタワーIGTクリニックに訪れる患者の多くは、

手術や放射線など治療はできないと言われた末期のがん患者ばかり

 

ゲートタワーIGTクリニック:堀信一が行うのは、動脈塞栓術

がん細胞は栄養を摂るために新しい血管を作らせている

その栄養を送る血管を塞ぐことで がんを弱らせ死滅させる

 

●がんを兵糧攻めして死滅させる動脈塞栓術

CTスキャンと血管造影機で患部の3D画像を作成

がんに栄養を運ぶ動脈を割り出す

脚の付け根の動脈から細くしなやかな管:マイクロカテーテルを挿入

血管の中をたどって患部に到達させる

血管の内側には痛みを感じる神経がないため全身麻酔が必要ない

注射器をカテーテルにあてがい、抗がん剤を注入し患部に流し込む

抗がん剤に含まれる小さな粒子が血管を塞ぐ

これで栄養を送る血管は断ち切られ、がんは弱っていく

抗がん剤が全身に広がることはない

 

脳腫瘍、白血病、眼腫瘍などは治療できない

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●たった一滴の尿からがんを識別する線虫

 

九州大学 広津崇亮 助教授の研究

健康な人の尿とがん患者の尿を垂らし、

その真ん中に線虫、およそ100匹を置くと

がん患者の尿に寄っていくことを発見

 

これにより尿を提出するだけで早期がんが発見でき、

がん検診に対する敷居が低くなった

 

線虫と腫瘍マーカーの比較では、

腫瘍マーカーが25%に対し、

線虫は95.8%と高い精度を反応を示した

 

線虫とは、1ミリ程度の細長い糸状の生物

 

線虫は好きな匂いに寄り、嫌いな匂いから逃げる行動をとる

がん細胞には線虫が好む独特の匂いがあり、それに吸い寄せられる

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夢の扉+で紹介

 

内科医であり世界屈指の科学者:児玉龍彦(東京大学教授)

副作用だけを抑え、がん細胞だけを攻撃する新薬の開発に挑んでいる

児玉は新薬を開発するため、

スーパーコンピューター京と最先端分野のスペシャリストを結集させた

 

●なぜ抗がん剤は辛い副作用をもたらすのか?

人の体は無数の細胞でできている

その細胞の中にある遺伝子に

何らかの原因で傷がつくと制限なく細胞が増殖を続ける

抗がん剤は盛んに増殖する細胞をめがけ攻撃する

しかしその細胞ががんではない事も

皮膚、毛髪、骨髄の細胞は正常な状態でも活発に増殖する

そうして正常な細胞にもダメージを与えてしまう

これが副作用の原因

 

●副作用だけを抑え、がん細胞だけを攻撃する新薬

開発するのは性質の違う2つの薬

1つ目はがん細胞を見つけ出しくっつく

次に2つ目がその薬と合体、がんを攻撃

薬にチームプレイをさせる画期的な考え

 

結ばれてこそ力を発揮するがん治療薬を

児玉は愛の神:キューピットと彼に恋する娘:プシケの愛の抱擁に例えた

 

タンパク質工学のスペシャリスト:杉山暁 助教授はキューピット担当

少しでもがん細胞とくっつきやすいタイプのタンパク質を開発

 

薬学のスペシャリスト:清水洋平 特任助教授は がんを攻撃するプシケを担当

プシケのがんを攻撃する力を少しでも高める

 

極小の世界を解析するスペシャリスト:溝端栄一 助教授(大阪大)が

薬の合体の設計を助ける

プシケとキューピットの結晶を作り、X線を当て姿をはっきりと捉える

2つが結合した大きさは1/20万㎜

 

分子シミュレーションのスペシャリスト:篠田恵子 特任助教授が、

スパーコンピューターを用い、大阪大が明らかにした結晶構造を基に

プシケとキューピットが体内でどう合体しているか?をシミュレーション

 

これが世界が注目するスパコン創薬

 

篠田はキューピットやプシケの形や動きを少しずつ変え、

一番がん細胞に有効なタイプを探っていく

 

まずは大腸がん向けの薬で特許を出願、10年以内の実用化を目指している

全身に転移したがんの治療薬としても期待がされている

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●採血だけで13種類のがんを発見する検査

 

国立がん研究センター 分子細胞治療研究:落合隆広氏によると

それは人の細胞が血液中に出す物質:マイクロRNAの解析

 

細胞が がん化するとがんの種類によってマイクロRNAの分泌量や種類が

変化することが最新の研究で明らかになった

 

1、今までは難しかった がんの早期発見が可能

2、一度の血液検査で13種類くらいのがんを発見

 

国立がん研究センターに保存されている がん患者の血液

6万5000サンプルのマイクロRNAを分析

 

食道がん、肺がん、乳がん、胃がん、肝臓がん、胆道がん、すい臓がん、大腸がん、卵巣がん、前立腺がん、膀胱がん、肉腫、神経膠腫の日本人に発症例が多い13種類のがん

 

2018年からの実用化に向けて研究が進められている

 

今後は健康診断の血液検査の一項目としてマイクロRNAによるがん検診を実施

値段は2万円程度を想定

さらにアルツハイマー病や うつ病、自閉症なども早期発見可能となる

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