犯罪統計を生かした新たな犯罪防止システムが、
防犯カメラ:アースアイズ
 
 
 特徴は、2つのレンズ
人間の目と同じように奥行きを認識
対象者との距離まで測定できる
 
これまでのカメラでは不可能だった人の
陰に隠れた人物も認識できる
 
体の動きも3Dで分析
監視カメラの位置をキョロキョロ探すなど
不審者特有の動きを検知して知らせてくれる
さらに過去に犯罪歴のある人、
要注意人物の顔を事前に登録しておけば
その人物が映り込んだ瞬間に顔を認識して、
過去に万引きしたことがあるなどの情報を知らせてくれる

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ネジは振動などによって 絶対に緩むもの、それが常識だった
そんな常識を覆し、絶対に緩まないネジを開発したのが、
中卒発明家の道脇裕
 
●NejiLawの「L/Rネジ」
右回転で進むナットと左回転で進むナットの
2方向のナットをはめられる特殊な構造
この2つのナットがくっつくと、
片方が緩む方向に回転しても、もう1つが締まる
だからネジが絶対に緩まない
 
このネジによって建物や橋のメンテナンスが簡略化
溶接の代用として期待されている
 
道脇が高校に進学しなかったのは、
みんなと同じになりたくない、という理由
そう考えた小学校5年生以降、趣味である発明に没頭
その結果、200件以上の特許を取得するに至った

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開発・販売しているのは、ジャパンドームハウス株式会社
 
 
発泡スチロールを接着剤で貼り合わせるのに2日間
さらに高い断熱性のおかげでエアコンは1台でOK
木、鉄、コンクリートに次ぐ
第4の建材として世界的に注目されている
 
・強度
一般的な発泡スチロールの空気が
50倍に膨らませているのに対し、
新しい建材の発泡スチロールに含まれる空気の量は、20倍
 
・難燃性
本来 発泡スチロールは燃えやすいが、
新しい発泡スチロールは、難燃剤を混合しており、
燃えにくく、わずかに変形する程度
10年に及ぶ研究の末、第4の建材として認められた
 
・値段
ベーシックなタイプで700~800万円
 
千葉大学の一角では、発泡スチロールの
断熱性を生かした植物工場が稼働中

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DEEPER’S WEAR/ディーパーズウェア/ ONE SWING PARKA/ワンスイングパーカー/撥水

綿なのに高い撥水性で水や汚れを強力に弾く
生地全体ではなく繊維の1本1本に
撥水加工を施しているため通気性も抜群
「ONE SWING フルジップパーカー」
強力に圧力がかかると繊維の隙間から水分が中に入ってくる場合がある

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栄養価を自在にコントローする玉川大学のLED野菜
 
・玉川大学 Sci Tech Farm(LED農園)
渡邊博之 教授によると、野菜にLFDの光を当てることで栄養価をコントロールできる
 
そもそも植物は光を浴びて成長する
どんな光を当てるかで見た目や味、栄養価が変化する
中でも赤と青が植物にとって重要な光
 
赤い光は、光合成を促進させ、
甘みの基となるブドウ糖やオリゴ糖が作られ、野菜が甘くなる
 
青い光は、老化予防に効果のある栄養素と野菜のシャキシャキ感をアップ
抗酸化作用のあるビタミンA、C、Eが
通常の野菜と比べ2.6倍以上増加し、美肌効果がアップ
 
さらに青は、野菜にストレスを与える色なので、
青い光を浴びた野菜は、自分の体を守るため
葉や茎が硬くなり、シャキシャキ感が増す
 
LED野菜「夢菜」は、ミシュランの名店で使われるほど注目されている

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コンクリート表面が透けて見える耐震補強コーティング工法
 
・エムビーエス:山口県宇部市
 
●スケルトン(SKELETON)工法
イギリスのメーカーに特注した特殊な樹脂を塗る
ガラス繊維を編んだシートを乗せる
この繊維が樹脂と一体となって強度を上げる
樹脂が染み込むことで光が屈折しなくなるため透明になる
 
●透明にするメリット
施工後の微細なヒビも確認できるのでメンテナンスしやすい
従来の工法は補修した後は、綺麗に塗装し直して
補修痕を隠すのが業界の常識だった
 
笹子トンネル崩落事故では、天井の劣化を
点検で察知できなかったのが原因のひとつだった
スケルトン工法だと過去に補修した痕が、
そのまま見えるため同じ個所で劣化が進むと一目で分かる
 
このスケルトン工法を、いち早く採用したのが、
西日本高速道路

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●ミュー粒子で火山を透視してマグマの動きを映す
東京大学 地震研究所:田中宏幸 教授
地球には宇宙から宇宙線が降り注いでいる
この宇宙線が大気とぶつかると様々な素粒子に変化するが、
その一つにミュー粒子がある
ミュー粒子は特殊な装置を使って見ることができる
空から降り注ぐミュー粒子は、巨大な火山も通り抜ける
マグマなどの密度の低い場所や
空洞部分は、多くの粒子が通り抜ける
岩石などの密度が高い場所は、
通り抜ける粒子が少ない
通り抜けた粒子の装置で捉えることで密度分布を画像化する
2006年、田中はこの技術で世界で初めて火山の透視した
さらに薩摩硫黄島で動くマグマの連続撮影に成功した

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●二酸化硫黄を可視化して火山の状態を確認
火山ガス研究のエキスパート
東京大学 理学系研究所:森 俊哉 准教授
森は火山の活動を捉える火山ガスを世界で初めて可視化させた
火口付近で目で見える白い噴煙のほとんどは水蒸気
一方、二酸化硫黄は無色透明
これまで目が確認することはできなかった
森の装置では、二酸化硫黄を赤く表示することに成功
●火山の噴火は大きく3種類の分けられる
地下のマグマが上昇し火口から噴き出すマグマ噴火
地下のマグマが地下水を熱し、沸騰した水蒸気が噴き出す水蒸気噴火
そしてマグマも水蒸気も一緒に噴き出すマグマ水蒸気噴火
森はこれらの噴火と二酸化硫黄の因果関係を研究している
●二酸化硫黄の可視化観測装置
紫外線を使って二酸化硫黄の波長だけを検出
観測装置のついた車で噴煙の下を通過して、その範囲の二酸化硫黄の量を測る
それを何度も測り、風速も考慮したうえで
火山から噴出している二酸化硫黄の量をはじき出す
これまでの定点観測よりも噴煙に近づける分、より精度が増す
●将来
将来、スマホで天気予報を調べるように、
二酸化硫黄の量から噴火の可能性など、火山の状態を確認できるように

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●外部からの刺激で性質が変わるスマートポリマー
開発するのは、物質・材料研究機構:荏原允宏
様々な賢い機能を持つプラスチックを、スマートポリマーと名付けた
1、熱を加えると元の大きさに戻る、また縮んでいるモノを元に戻す
2、磁力を当てると熱を発する。温度も自由に設定することができる
3、バラバラに切っても元の姿に戻る
4、決められた時間になると体内で自然に分解、尿となって排出される
5、狙った物質だけを狙って吸着させる
●磁力を当てると形が変わるシート
大学病院の心臓外科医とは、実用化に向けた共同研究を進めている
小さく丸めて血管を通し、心臓に到達した時点で磁力を当てる
シートは一気に広がり、患部を塞ぐことができる
実現すれば外科手術の必要がない
●決められた時間になると体内で自然に分解、尿となって排出されるシート
神経をつなぎ合わせる手術でも使える
縫合した場所をスマートポリマーで保護するだけで再生を早める
治った後は、溶けて排出されるので安全
●貼る がん治療
繊維に分子レベルで抗がん剤と熱を発する成分が閉じ込めたシート
それをがんの患部に直接 貼り付ける
外から磁力を加えるとスマートポリマーは発熱し、抗がん剤を放出
がん細胞は熱に弱く、約43℃で多くが死滅する
温熱治療と化学療法、2つの相乗効果を狙う新たな がん治療
●災害時で使用する小型透析装置
乾電池で動き、水を使用しない
血液の通り道には、スマートポリマーが設置してある
透析患者から取り除く毒素のひとつ、
クレアチニンだけを選んで吸着させる機能を持たせた
動物実験で6時間 血液を循環させ、
クレアチニンを吸着する効果を確認
次に透析患者の血液を使用し、実験
体内に溜まるクレアチニン1日分の量を
6時間の循環で除去することに成功
荏原いわく「人が想像できることは必ず実現できる」

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●海底に5700キロものケーブルを張り巡らせる地震津波観測網

防災科学技術研究所:金沢敏彦は、

東日本大震災の18分前に予期したデータを活かせなかった

 

●日本海溝海底地震津波観測網:S-net

緊急地震速報を今より最大30秒早く知らせるシステム

5700キロものケーブルには筒状の物体がつながれている

上下動、水平動の地震計が地震を感知、

周辺の水圧の変化で津波の高さを計測する水圧計が搭載されている

これまで多くの地震の震源になってきた日本海溝に

総延長5700キロの光ケーブルと150の観測装置を設置

最も深いところで水深7800m

ケーブルは青森 千葉間の5つの陸上局に繋がれ、

データは24時間リアルタイムで気象庁と防災科学技術研究所に届く

総予算324億円の一大国家プロジェクト

 

●メンテナンスせず何十年も使えるシステム

万一の故障に備え、一つの装置に地震計は4つ、水圧計2つを搭載

センサーが故障しても他のセンサーのデータを使い、

地震と津波の情報を正しく測れるよう信頼性を確保

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