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●ミュー粒子で火山を透視してマグマの動きを映す
東京大学 地震研究所:田中宏幸 教授
地球には宇宙から宇宙線が降り注いでいる
この宇宙線が大気とぶつかると様々な素粒子に変化するが、
その一つにミュー粒子がある
ミュー粒子は特殊な装置を使って見ることができる
空から降り注ぐミュー粒子は、巨大な火山も通り抜ける
マグマなどの密度の低い場所や
空洞部分は、多くの粒子が通り抜ける
岩石などの密度が高い場所は、
通り抜ける粒子が少ない
通り抜けた粒子の装置で捉えることで密度分布を画像化する
2006年、田中はこの技術で世界で初めて火山の透視した
さらに薩摩硫黄島で動くマグマの連続撮影に成功した

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●二酸化硫黄を可視化して火山の状態を確認
火山ガス研究のエキスパート
東京大学 理学系研究所:森 俊哉 准教授
森は火山の活動を捉える火山ガスを世界で初めて可視化させた
火口付近で目で見える白い噴煙のほとんどは水蒸気
一方、二酸化硫黄は無色透明
これまで目が確認することはできなかった
森の装置では、二酸化硫黄を赤く表示することに成功
●火山の噴火は大きく3種類の分けられる
地下のマグマが上昇し火口から噴き出すマグマ噴火
地下のマグマが地下水を熱し、沸騰した水蒸気が噴き出す水蒸気噴火
そしてマグマも水蒸気も一緒に噴き出すマグマ水蒸気噴火
森はこれらの噴火と二酸化硫黄の因果関係を研究している
●二酸化硫黄の可視化観測装置
紫外線を使って二酸化硫黄の波長だけを検出
観測装置のついた車で噴煙の下を通過して、その範囲の二酸化硫黄の量を測る
それを何度も測り、風速も考慮したうえで
火山から噴出している二酸化硫黄の量をはじき出す
これまでの定点観測よりも噴煙に近づける分、より精度が増す
●将来
将来、スマホで天気予報を調べるように、
二酸化硫黄の量から噴火の可能性など、火山の状態を確認できるように

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