日本では成人の10人に1人が深刻な睡眠障害を患っている
しかし既存の睡眠薬には、依存症や意識障害などの副作用がある
その常識を覆し、副作用が少ない不眠症治療薬が開発された
不眠症治療薬「ベルソムラ」(スボレキサント)
販売:メルク・アンド・カンパニー
この新薬の基礎理論を確立したのが、筑波大学の日本人研究者
睡眠科学の世界的権威:柳沢正史 教授
(国際統合睡眠医科学研究機構 機構長)
1996年、テキサス大学の研究所で柳沢教授が発見したのが、
脳の奥深くで作られる神経伝達物質:オレキシン
オレキシンは脳を覚醒させる働きがあり、
オレキシンが増えると脳は目覚めた状態になる
逆にオレキシンが減ると眠くなるという
睡眠のスイッチの役割を果たしている
このオレキシンが神経細胞に伝わるのを
ブロックする事で自然に近い眠りに導くことが出来る
発見から18年を経てようやく実を結ぶ
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