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大阪医科大学 がんセンター特務教授 宮武伸一

放射線治療で世界一の臨床経験を持つ脳外科医

彼が行うホウ素中性子捕捉療法は、

他に手立てがなくなった患者に対する最終手段

●ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)とは?

がん細胞に取り込まれやすい性質を持つホウ素化合物薬剤を点滴

ホウ素が がん細胞に行き渡ったところで

原子炉から放射線の一種:中性子を当てる

中性子はホウ素に当たると細胞1個分の規模で核分裂し、がん細胞を破壊

ホウ素を取り込まない正常な細胞は傷付く事はない

患部の中のがん細胞を狙い撃つ画期的な方法

・京都大学原子炉実験所:大阪府泉南郡熊取町朝代西2-1010

ノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹博士が中心となって創設

 

●BNCTを研究している主な医療機関

脳腫瘍、頭頸部ガン、肝臓がん、肺がん、皮膚がんなど

総合南東病院、筑波大学、国立がん研究センター、大阪大学、徳島大学

京都大学原子炉実験所、大阪医科大学、大阪府立大学、川崎医科大学

 

●小型加速器によるBNCT専門の医療センター

住友重機械工業 粒子線プロジェクト:矢島暁

従来のBNCTは原子炉を使った治療照射で大きな敷地を要するものだった

一般病院にも十分設置できるように小型の加速器を開発

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2011年、脳卒中で倒れた女性は、医師から左半身不随と診断

17日後からHALを使用しての機能回復トレーニングを開始

トレーニング開始20日後、

麻痺して動かなくなっていた左足を上げられるように

さらにその翌日には一人で立ち上がれるまでに回復

もう歩けないと宣告されてから2か月後、

女性さんは自らの足で歩いて退院した

 

●歩けなくなった人をアシストするロボットスーツ「HAL」

 

開発したのは、筑波大学から生まれたサイバーダイン社

 

電極パッドを足に付け、HALを装着

使う人に合わせてアシストする力を調節しトレーニングする

歩こうという意思は、

微弱な電気信号となって脳から神経を通じ筋肉に送られる

その電気信号は皮膚の表面にも漏れ出る

HALはこの微弱な電気信号を皮膚に貼った電極パッドで読み取る

信号を感知するとベルトのコンピューターが解析し、モーターを駆動する

 

これを瞬時に行い、

装着した人の意思通りに歩けるようにアシストしてくれる

 

さらに歩行をスムーズに行えるように、

重心や姿勢を制御するプログラムも組み込まれている

 

このトレーニングを繰り返すと歩けたという感覚が、

脳にフィードバックされる

脳は歩くのに必要な信号の出し方を改めて学習する

 

現在、160施設が500体をレンタルで導入している

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夢の扉+で紹介

●生中継を好きな視点から観戦する自由視点映像

これまでのスポーツ中継はカメラマンが決めた視点からしか見えない

スター選手が好きな人はいいが、マニアックな選手が好きな人は不満

 

棒を操作するだけで自由に視点を変えられる

棒の動きを3次元センサーで感知

自分の自由な視点で試合を観戦できる

 

開発したのは筑波大学の北原格 准教授

スポーツ中継を変えたいと15年前から自由視点映像を研究

 

北原が徹底してこだわってきたのは、生中継

映像をコンピュータが計算しやすいようシンプルな平面で捉える

データを軽くすることで映像は瞬時に解析され、生放送が可能になる

しかしこれまでのシステムでは映像の画質に不満があった

そこでより解像度の高いカメラを導入

15年間 積み上げたノウハウをつぎ込み、

より新しく美しい映像を確立しようとしている

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日本では成人の10人に1人が深刻な睡眠障害を患っている

 

しかし既存の睡眠薬には、依存症や意識障害などの副作用がある

 

その常識を覆し、副作用が少ない不眠症治療薬が開発された

不眠症治療薬「ベルソムラ」(スボレキサント)

販売:メルク・アンド・カンパニー

 

この新薬の基礎理論を確立したのが、筑波大学の日本人研究者

睡眠科学の世界的権威:柳沢正史 教授

(国際統合睡眠医科学研究機構 機構長)

 

1996年、テキサス大学の研究所で柳沢教授が発見したのが、

脳の奥深くで作られる神経伝達物質:オレキシン

 

オレキシンは脳を覚醒させる働きがあり、

オレキシンが増えると脳は目覚めた状態になる

逆にオレキシンが減ると眠くなるという

睡眠のスイッチの役割を果たしている

 

このオレキシンが神経細胞に伝わるのを

ブロックする事で自然に近い眠りに導くことが出来る

 

発見から18年を経てようやく実を結ぶ

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