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●空間の限られた範囲にだけ音を届ける事ができる超音波スピーカー

 

立命館大学 音情報処理研究室の研究

 

150に及ぶ小さなスピーカーひとつひとつが超音波を出すことで

空間の限られた範囲にだけ音を届ける事ができる

 

複数の超音波信号を発し、

それらが1点に混ざり合ったところだけに音が発生する技術

 

音は高すぎると聞こえないようになるが

超音波と超音波を重ねると

2つの超音波が打ち消しあって音が低くなる

それを差音と言い、結果 音が聞こえるようになる

 

リビングでそれぞれ違った音を1つの部屋で楽しめるようになる

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●土の健康診断で有機野菜栽培を容易に

立命館大学 生命科学部:久保幹 教授

農業の基本は土

久保はそれを科学的分析を行い、

農作物に最適な土壌を作り出す

 

・SOFIX(ソフィックス)

久保が独自に開発した土壌肥沃度診断

田畑の土の状況を科学的に分析する土の健康診断

久保が注目したのは、土の中の微生物

その数が多いほど土の健康状態が良いという

田畑に与えた有機肥料は微生物のエサになる

微生物がそれを窒素やリン、カリウムなどの無機物に分解すると

作物が栄養素として吸収

有機肥料は微生物も作物も元気にする

一方、窒素やリン、カリウムなどの化学肥料を直接与えると

作物を育てる即効性はあるが、微生物のエサにはならない

そのため微生物の数が増える事はない

 

微生物の多い畑で育ったトマトは

1か月経ってもみずみずしいという実験結果も

 

しかし有機肥料の畑にもデメリットはある

収穫量が安定せず再現性が低い

有機農業は教えるのも教わるのも難しく、長年の経験と勘が必要

常に土の状態を見極めなければならない

久保は土1g中にいる全ての微生物のDNAを取り出す事で

その数を引き出す事に成功した

そして土の状態をグラフ化、微生物の数とバランスを青い三角形で表示

同時に土の成分も分析

そうした健康状態を取り戻した土はサラサラでフカフカ

収穫量が増えたトマトは、

抗酸化作用があるリコピンと旨み成分のグルタミン酸が通常の2倍

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夢の扉+で紹介

●小西聡の1/1000mmマイクロマシン

ワイヤーボンディング技術を用いた空間配列型微小電極プローブ

立命館大学 小西聡が開発するマイクロマシンは電気を使わずに動く

マイクロマシンの関節部分には風船のような袋がついている

空気を送ると袋が膨らみ、指が曲がる仕組み

素材は柔らかいシリコンゴム

 

●0.2mmの生きた細胞組織をつまむマイクロマシーン

再生医科学研究所の田畑泰彦 博士と進めるプロジェクト

小西のマイクロマシーン技術で0.2㎜の細胞組織を掴む

新薬の開発に革命を起こす

新薬の効果を見るには細胞組織を使った実験が有効

その際、ピペットを使い 細胞を吸いこむという作業があるのだが、

ピペットの吸い上げる水流によって細胞の表面が死んだり、潰れたりしてしまう

小西は0.2mmの細胞組織を傷つけずに運べるマイクロマシンを開発

シリコンゴムの柔らかいフィンガーが0.2mmの細胞を掴み上げる

 

これによってあらゆる新薬の開発をスピードアップできる

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