開発したのは、シフト
色の組み合わせで無数のパターンを作ることができる
コード全体がマーカーとして機能するので
離れた場所から複数のコードを同時に読み込める
コードが動いていても追いかけて認識することができる
・町田市立中央図書館
2015年3月から約120万冊の蔵書をカラーコードで管理している
休館日には、職員は蔵書の管理に追われる
全ての本の背表紙に小さなカラーコードが付けられている
職員が本棚の前でスマートフォンをかざし、撮影する
緑の枠で表示されると読まれた印、本の管理が容易になった
それまではバーコードで管理しており、
一冊ずつ取り出して読む作業が必要だった
監視カメラを使った貸出業務の自由化も実現した
・オリエンタルベーカリー
大坂にある業務用パンの製造工場
作業着の防止のてっぺんにカラーコードで取り付け、
監視カメラで防止のカラーコードを読み込み、
1日延べ800人の入退室を管理している
エリアごとに許可されていない人が入ってくると自動的に警告が出る
ICチップやICタグが食材に紛れ込むと異物混入になるため導入した

(146)

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フォーメンステーション:酒井里奈
テレビでバイオエタノールを生ごみから作る技術を知った
大手銀行の総合職を辞めた 酒井は、
バイオエタノールの研究をするため32歳で東京農業大学に入学
2009年、岩手県奥州市から大学に米から燃料を作りたいと依頼
減反政策のせいで米を作りたくても作れない農家からのSOS
岩手へ通う日々が続いた
農家が米を作り、酒井が実験を繰り返す日々
3年後 濃度99%以上のエタノールを米から作りだすことに成功
●製造コスト
燃料は、1リットル100円を切らなければ事業化は見込めない
しかし、お米エタノールの製造コストは、1リットル1万円以上
酒井は諦めない
エタノールは燃料だけでなく化粧水、香水、
シャンプーの原料に使われている
エタノールで新しい化粧品ブランドを作る事を決意
●事業化
エタノール作りで出る残りカスは、肌に良い酵母や米ぬか
酒井は、それを原料に1個2000円の洗顔石鹸を作った
地元で採用した社員と共にお米エタノールで商品開発
虫が嫌う天然成分を配合し、
敏感肌でも使える虫よけスプレーを開発
やがて化粧品の原料に使いたいと様々なメーカーから注文が入るように

(74)

取り壊すしかなかった建物を再生し、

耐震補強を行い建物の寿命を延ばすリファイニング建築

建築家/首都大学東京:青木茂が、15年以上かけて確立させた

 

リファイニング建築は、人間にダイエットに例えられる

体重が重いと膝に負担がかかる、

まずは体重を減らし、その上で筋肉をつける

これがリファイニング建築の考え方

 

1933年に竣工した市役所として建てられた街のシンボル

青木は、戸畑図書館(北九州市)に改修した

まず構造上取り除くことができる壁や床を外し、建物全体を軽く

必要な箇所を全て補修したのち、

今の耐震基準に合うよう補強を行う

これで建物の寿命は延びる

費用は建て替えた場合の2/3で済んだ

(361)

今、日本にいる臓器移植希望者は1万4143人、

しかし移植を受けられるのは、わずか315人

 

横浜市立大学大学院 教授:谷口英樹が目指しているのは、

胚芽を送り込んで体の中で臓器化する治療法

 

世界で初めてiPS細胞から立体的なミニ肝臓が誕生させた

本物の肝臓にある複雑な血管も再現された

 

ミニ肝臓=iPS細胞から造る胚芽と呼ばれる肝臓の芽

 

ミニ肝臓をカテーテルで体内に大量に届ければ、

体の中で育ち、やがて傷んだ肝臓の細胞と置き換わる

肝臓病のマウスを使った実験の結果、

何も治療しないマウスの7割は、1か月後に死んでしまったが、

ミニ肝臓を移植したマウスの方は、9割が生き残った

現在、谷口は肝臓に限らず、

腎臓やすい臓など他の臓器でも研究を進めている

 

ミニ肝臓の臨床は、国立成育医療研究センターで行われる

そこは子供の肝臓移植の7割を行っている施設

 

実際の患者の治療には、患者1人にミニ肝臓が数万個必要と考えている

それを製造する施設として

横浜市立大学 先端医学科学研究センターを設立した

(470)

カニ殻から抽出する新素材:キチンナノファイバー

鳥取大学:伊福伸介 准教授の研究

キチンとは、カニやエビの甲殻類の外皮を構成する主成分

それを繊維の状態で取り出すことに成功した

その繊維は、毛髪の1/1万分

 

カニ殻に含まれるカルシウム、タンパク質、

色素を3日程度かけて除去する

すると繊維状のキチンだけになり、カニ殻は真っ白になる

それを水と一緒にキチンを粉砕したのが、キチンナノファイバー

 

肌に塗るだけで極細繊維の保護膜で皮膚の水分の蒸発を防ぐ

効果を測る実験では保湿力が、4.5%も上がっていた

メーカーと開発を進め、保湿液を開発

「素肌しずく うるおいミルク」

 

●カニ殻から抽出するキチンナノファイバー

シート状にした真っ白なキチンナノファイバーを

樹脂の原液に浸すと透明になる

鋼鉄並みに硬く、熱にも強いのが特徴

透明にすればスマホ画面にも応用できる

 

お金を払って廃棄していたカニ殻でお金を生み出す

(458)

●モノづくりを支援するGarage Sumida(ガレージスミダ)

精密板金加工やプレス加工を生業とする浜野製作所

浜野製作所が作った施設:Garage Sumida(ガレージスミダ)

モノ造りのアイデアはあるものの技術が無い人たちの相談を受ける施設

浜野製作所が中心となり墨田区内の町工場と連携、必要な技術を支援する

相談に行くと浜野製作所の技術者が相談に乗ってくれる

 

このガレージスミダを利用して製品を開発しているチャレナジー

●台風でも発電する垂直軸型マグナス風力発電機

垂直軸型マグナス風力発電機

最大の特徴は、プロペラがないこと

円筒翼と呼ぶ3本の棒を内臓モーターで回転させる

そこに風が当たると風車全体が回り出し、発電する仕組み

マグナス効果という原理を利用した 一般的なプロペラ型 風車は、微風では回転しづらく十分に発電できない

一方 強風では過剰に回転してしまい倒壊事故につながる危険もある

そのため強風の時は、プロペラが回らないように停止させる

垂直軸型マグナス風力発電機は、微風でも強風でも発電できる

 

 

製品化に向けてチャレナジーの挑戦は続く

(923)

●発熱する布ヒーターで作るベスト「ホットピア」

ヒーターの役割を果たす布

電気を流すと生地の温度が、40℃近くまで上昇する

 

開発したのは、三機コンシス

 

生地に銀メッキした繊維を使用し、ニット状に編んでいる

そこに電気を流すことで均一に発熱させている

 

編み方がポイント

当初、丸編みという編み方で製造していたが、

銀メッキした繊維の使用量が非常に多く、コストが高かった

編み方を丸編みから大量生産に向いている経編みに変更したことで

伸縮性も向上し、銀の使用量も抑えられ、コストを半分程度に抑えた

 

この布を使用して服を製造

「ホットピア(ベスト型スタッフジャンパー)」1.5万~2万円

現在、サポーターや靴下の製品化を進めている

(1467)

●電気を通すセメダイン

開発は、接着剤メーカーのセメダイン

第2回ウェアラブEXPOに

無数のLEDライトが輝く着物を出店した

 

LEDライトの周辺に塗られた銀色の接着剤が、

電気を通す回路の役割を果たしている

少々動いても剥がれることはない

既成の接着剤に銀などを混ぜて製造した

従来の電子回路は熱で焼き付けて作るが、

これは塗るだけで明かりをつけることができる

 

ペットボトルなどに使われるペット樹脂のフィルムは、

価格は安いものの熱に弱く電子回路には向いていない

そんな素材もこの接着剤を使えば、用途が拡大する

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●疲れないハイヒール:YaCHAIKA

 

中央大学 研究開発構:山田泰之 准教授の開発

 

普通のハイヒールを履いて歩くと衝撃で膝や腰に負担がかかる

2枚の湾曲した鉄の板をネジで固定している

履いて立ち上がるとかかとが沈む

歩くとバネのついたスニーカーのような感覚

バネが衝撃を吸収して疲労を軽減する効果がある

 

普段、山田泰之 准教授は、

ロボットや車の衝撃を抑えるサスペンションの研究をしてる

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東海大学:長谷川真也の研究

熱エネルギーが音エネルギーに変わる熱音響現象

試験官に入れたスチールウールに熱を加えると

加えられていない部分と温度差が生まれる

熱い空気は冷たい方へ、冷たい空気は熱い方へと移動

温度差が大きくなるとこの移動が激しくなり

試験官全体の空気が振動し、音が発生する

 

●熱音響エンジン

穴が無数に空いた蓄熱器の片側に

熱を加えて温度差をつけると音を生み出す

密閉しているため音は聞こえないが、

中では離陸するジェット機の1000倍以上の音波が出ている

その先に蓄熱器を設ける

蓄熱器に温度差を与えると音が発生する

逆に音を発生させると温度差が生まれる

熱音響エンジンを設置したバーベキューのコンロで

物を冷やせるようになる

 

さらにスピーカーやリニアモーターなど

音の振動を電気に変えられる発電機を

取り付ければ電気を作ることもできる

 

熱から音を発生させ、音から発電する熱音響システム

 

●車のエンジンや、調理中の鍋から発生する排熱

熱を音に変える仕組みで排熱のリサイクルに挑んでいる

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