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「水産技術」カテゴリーアーカイブ
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東京大学農学生命科学研究科 細谷将の研究チームが開発
●100%フグのオスが生まれる養殖技術
フグも人間と同じで性染色体がXYならばオス、XXならばメス
オスに女性ホルモンを混ぜたエサを与え、
オスなのに卵が産める偽メスをつくりあげる
偽メスと普通のオスを交配させて
通常ではありえないYYの染色体を持つ超オスを誕生させた
超オスと交配して生まれてくる子供は、
必ずXYの染色体になり、通常のオスしか生まれなくなる
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2013年、青森県八戸水産高校が
ヒラメを冬眠させる実験を日本で初めて成功させた
積水化成品工業は、その技術を応用し、
宮城大学 君塚准教授の協力を得て完成させた
氷温庫の冷たい水で眠らせて1日経つとヒラメは冬眠する
ヒラメの形にハマるように作られた内側の容器
ヒラメを設置して発泡スチロールの箱で蓋をし、酸素を注入
ヒラメは酸素があれば、皮膚呼吸で24時間生きていける
海水に入れると冬眠から目覚める
水有眠らせずに輸送したヒラメより、
冬眠ヒラメの方が、ストレスがかからず
旨み成分が5倍も高いという
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●1年前の牡蠣が食べられるCAS付き冷凍庫の冷凍保存
アビー(千葉県流山市)が開発したCAS付き冷凍庫
凍らせるだけでなく電子、パルス磁界、X波、電界、
磁界、粗密波、光などなど8つの力を加えて鮮度を保つ
元々のアイデアは、過冷却水
過冷却水をヒントにCAS付き冷凍庫を開発した
CAS付き冷凍庫で冷凍する事で
獲った時の鮮度に近い状態のまま保存できる
4年前に冷凍したタコを解凍すると吸盤が指に吸い付いた
3ヵ月前に冷凍したタコだとさらに強く吸い付く
生命体は死んでいるが、細胞は生きている事が分かる
さらに完成した料理を冷凍し、そのまま保存できるようになった
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●魚を仮眠化して新鮮に保つノバフレッシュ
開発したのは富士商工:永井慎
まずは魚を生きたままノバフレッシュに入れて
酸素、窒素、二酸化炭素を加え、
50分加圧すると魚は仮眠状態になる
配送を想定して氷水で冷却、布に包んで冷蔵庫に保存
通常 水がないので魚は死んでしまうはずだが、
眠らせた魚を再度 ノバフレッシュに入れて
再加圧することで魚は覚醒するという
まだ研究段階だが、この技術を使えば、
魚を生きたまま世界へ輸送できる
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近畿大学水産研究所が生み出した近大マグロ
●クロマグロの完全養殖に成功した近畿大学
親魚の卵が孵化して成魚になり、その成魚が再び産卵する完全養殖
完全養殖のクロマグロを作り出したのが、熊井英水
1970年、マグロを飼育するための生態もそれほど分かっていない時代
クロマグロの完全養殖の研究を開始した
●卵から孵化した直後の謎の死
最も困難を決めたのが、卵が孵化した後の20日間
孵化したばかりの仔魚が謎の死を繰り返す
・浮上死:水中ポンプの影響でし水面に浮かんだ仔魚が、
自分の泳ぐ力では水面の表面張力から抜け出せなくなり死ぬ現象
浮上死を防ぐために、水槽の表面に魚油の膜を張り、表面張力を弱めた
・沈降死:仔魚が水槽の底に衝突し死んでしまう現象
沈降死を防ぐために、水槽の塩分濃度を調整、
さらに水中ポンプで水流の調整も行い、仔魚が沈まないようにした
・共食い
魚の共食いするを防ぐために数千匹もいる魚をサイズごとに選別
さらに生きている他の魚をエサとして与える事で共食いを防いだ
●解決するまで10年も費やした 配合飼料で成長しない
自然界の天然クロマグロは、生きている魚を食べて成長する
1キロ体重を増やすのに15キロの食事が必要
近畿大学では、サバやイワシを乾燥させた魚粉を
固形にした配合飼料を与えたが、クロマグロは全く成長しなかった
研究で明らかになったのは、クロマグロは孵化から3ヵ月間、
幽門垂と言われる消化酵素を分泌する器官が、完成しない
そのため加熱された魚粉のタンパク質を
分解する酵素が少なく、成長しなかった
解決するため、世界中の様々な魚粉を取り寄せ、
酵素処理された消化吸収しやすい魚粉を発見
その魚粉を使った配合飼料を与え、無事に成長するようになった
●結果
1995年と1996年に生まれたクロマグロがついに産卵し、
2002年6月23日、世界初のクロマグロの完全養殖に成功
現在、熊井と共に研究を続けてきた澤田好史 教授は、
キハダマグロの完全養殖に挑戦している
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●レーザーで魚の鮮度が分かる装置
東洋大学 生体医工学科が開発
魚の目に緑色のレーザーを照射し、鮮度を測る
20.0以上は生では食べられない
レーザーで見ているのは魚の目の濁り具合
魚の目の水晶体は、死後 少しずつ白く濁っていく
その性質を利用してレーザーを
目に当てる事で鮮度を割り出している
2015年に水産業者向けに販売される
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ガイアの夜明けで紹介された魚の価値を高める驚きの技術
それはマーズカンパニーの魔法の氷
魚の鮮度を保つ特殊な氷:シースノー
魚は0℃以上になると腐るスイッチが入る
逆にマイナス2℃以下になると凍り始めてしまう
シースノーを使う事によって
マイナス1℃を中心に魚の温度をキープしてくれる
塩分1%の水を徐々に凍らせ結晶を作る
その結晶から余分な水分を抜く事でマイナス1℃を維持する氷となる
シースノーで3日間保存した魚と通常の氷で保存した魚の鮮度を比較
獲れたての鮮度が15.0だったのに対し、
通常の氷で保存した魚は10.0、シースノーで保存した魚は14.5、
ほとんど獲れたてと変わらない数値を示す
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