大阪医科大学 がんセンター特務教授 宮武伸一
放射線治療で世界一の臨床経験を持つ脳外科医
彼が行うホウ素中性子捕捉療法は、
他に手立てがなくなった患者に対する最終手段
●ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)とは?
がん細胞に取り込まれやすい性質を持つホウ素化合物薬剤を点滴
ホウ素が がん細胞に行き渡ったところで
原子炉から放射線の一種:中性子を当てる
中性子はホウ素に当たると細胞1個分の規模で核分裂し、がん細胞を破壊
ホウ素を取り込まない正常な細胞は傷付く事はない
患部の中のがん細胞を狙い撃つ画期的な方法
・京都大学原子炉実験所:大阪府泉南郡熊取町朝代西2-1010
ノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹博士が中心となって創設
●BNCTを研究している主な医療機関
脳腫瘍、頭頸部ガン、肝臓がん、肺がん、皮膚がんなど
総合南東病院、筑波大学、国立がん研究センター、大阪大学、徳島大学
京都大学原子炉実験所、大阪医科大学、大阪府立大学、川崎医科大学
●小型加速器によるBNCT専門の医療センター
住友重機械工業 粒子線プロジェクト:矢島暁
従来のBNCTは原子炉を使った治療照射で大きな敷地を要するものだった
一般病院にも十分設置できるように小型の加速器を開発
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