開発を進めるのは、国立研究開発法人 農研機構
生物機能利用研究部門:高野誠
 
スギ花粉米とは、スギ花粉の一部を組み込んだ米
 
花粉症とは、花粉が体内に入った時に
花粉を危険な異物だと体が判断し、
追い出そうと過剰反応してしまうアレルギー症状
そのアレルギーを起こす成分を食べ物として
体内に摂りこむことで体が安全なものと認識するようになり、
アレルギー反応が起きにくい体質になる
 
すでに動物実験は成功し、
人が食べて効果を検証する段階に入っている
 
しかし食品ではなく医薬品として開発しているので、
スーパーではなく薬局に並ぶ可能性が高い

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●野菜が育つ厚さ0.06㎜のフィルム「アイメック」
 
開発したのは、メビオール代表 森有一
 
フィルムには、ナノサイズの穴が空いており
ごくわずかな水と養分を通す
水を吸うと外に流さない性質がある
紙おむつと同じ素材が使われている
 
森は、かつて人工透析のフィルターを研究していた
人工透析のフィルターは、病原菌を通さず、老廃物のみを除去する
フィルムには、その技術が生かされている
水や養分は通しても、病原菌は通さない
 
これまでパプリカ、小松菜、メロン、キュウリまで様々な野菜を栽培してきた
 
2009年、ほとんど雨が降らない中東のドバイでトマトの栽培に成功

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●淡水魚と海水魚が共存できる好適環境水
 
岡山理科大学 山本俊政 准教授の研究
海がない場所でも海水魚が養殖できる技術
淡水魚も海水魚も水から取り込まなければいけない必要な成分は決まっている
淡水魚と海水魚に共通する生きていくうえで最低限 必要な成分を突き止めた
それはナトリウム、カリウム、カルシウム
これらの成分を基に好適環境水は作られた
 
さらに研究の結果、始めてから10年間、一度も病気をしていない
塩分濃度が海水より薄く、限りなく淡水に近い特殊な環境のため
病原体が繁殖しにくい
 
これまで好適環境水を使って、トラフグ、ヒラメ、
ウナギ、クエ、クロマグロなどの養殖に成功
 
そして現在、ブラックタイガーの養殖を研究している

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石油由来のプラスチックは、半永久的に分解されない
そこで期待されているのが石油を使わないバイオプラスチック
しかし植物由来のバイオプラスチックは、
強度が低く、溶ける温度が低い
 
●遺伝子組み換え大腸菌から造られるバイオプラスチック
 
開発したのは、
北陸先端科学技術大学院大学:金子達雄 教授
筑波大学:高谷直樹 教授
 
強度は、ガラスの3倍以上、鋼材にも負けない強度を誇る
溶ける温度はなく、分解温度が425度
 
プラスチックの原料に似た物質を作るシュードモナス、
それを原料そのものに変換する赤色酵母の遺伝子を
扱いやすく増やしやすい大腸菌に組み込み、
ブドウ糖を栄養に数億倍に培養、
するとプラスチックの原料となるアミノ桂皮酸を造り出す
 
シュードモナスは、傷口を緑色に化膿させる細菌
赤色酵母は、洗面台などに出来る赤カビの正体

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無色透明で無公害性の水溶性薬剤
 
防炎剤に含まれる無機リン酸、硫酸アンモニウムは、
熱を加えると木材の水を吸収
 
木材の表面を炭に変化させ、燃焼を抑制する
火が消えて温度が下がると、
吸収した水分を元の木材に戻す性質がある
 
そのため表面が炭になるだけで
中の木材が燃えないようになっている
 
この防炎剤は、全国の歴史的な建物に施されている

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●CARTiVATOR(カーティベーター)が開発する空飛ぶ車「SKYDRIVE」
それは、その場から直接 浮上して、
空中で翼を広げ、飛び回る
カーエンジニアの中村翼は、ワクワクする車を作りたい、
と職場の枠を超えたチーム:CARTiVATORを結成
 

毎週、休日を返上し、開発を続けている

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●ハウス食品が開発した切っても涙が出ない玉ねぎ「スマイルボール」
 
玉ねぎを切ると目に染みて涙が出る
そんな当たり前を、変える玉ねぎを開発した
 
玉ねぎの中にあるアミノ酸と酵素が、
切った時に混ざって刺激物質:syn-プロパンチアール-S-オキシドに変化し、それが目の中に入るため涙が出る
しかしスマイルボールには、刺激物質を作り出す酵素が
ほとんどないため切っても刺激物質が生まれない
 
ハウス食品では、カレーを美味しくするため
ルーの研究だけではなくカレーに入れる食材の研究もしている
その研究で、稀に酵素が比較的 少ない玉ねぎがあることを発見
スマイルボールは、遺伝子組み換えで作ったものではない
数ある玉ねぎの中から酵素が少ない玉ねぎを選別
その玉ねぎを育てて種を取り、その種から新しい玉ねぎを栽培
さらにその中からより酵素が少ない玉ねぎを選別して、
その種から新たな玉ねぎを栽培、そんな作業を10年 ひたすら繰り返した

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普通の紙と同様だが、破れにくく、水に濡れても大丈夫
原料は石灰石、日本が自給できる天然資源
 
ライメックスは、石灰石のライムストーンと
無限のエックスを合わせた造語
 
石灰石の粉に、樹脂であるポリエチレンを
温度、時間、圧力などを調整して混ぜ、
薄く薄く伸ばして製造する
 
これまでの紙作りで必要だった水が、
ほとんど要らないため世界中から注目されている
 
一般的に1トンの紙を作るのに
100トンの水が必要だと言われている
世界の紙の生産量は、年間4億トン、
1年で400億トンの水が使われている計算になる
世界では7億人が水不足で苦しんでいる
ライメックスの技術は、水のない国でも紙を作ることができる
 
さらに技術を進化させ、ライメックスのプラスチックを開発した

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1800年代に重力を利用して投与する点滴用の器具が生まれた
 
現在の吊るす点滴で課題となっているのは、
患者が動きづらいということ
100年以上続く吊るす点滴を変える
 
空間を真空に保つ真空バルブで
国内シェア60%の入江工研(川越市)
 
入江工研が考えたのは、
重力に代わって真空を使って投与する点滴
 
ポンプの中に真空の空間を作り、点滴バッグをセット
空気を送り込むと気圧の差でピストンが動く
その力で点滴を押し出す
 
まだ開発は続く

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真夏に開催される五輪、東京の最高気温は、
この時期 平均30℃を超すため
行動で競うマラソンは、ランナーや観客の
暑さへの負担を軽減するための対策が求められている
 
道路舗装の最大手 株式会社NIPPO(さいたま市)は、
特殊な塗料を開発した
 
塗料の中に含まれる中空セラミック微粒子が、
熱の発生源となる赤外線を弾くことで
温度の上昇を大幅に抑えることができる
これは日本が世界に先駆けて開発した技術
塗装することで10℃以上 温度が下がる
 
国交省はマラソンコースとなる全ての道路を特殊塗料に切り替える予定

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