林大輔の大浩研熱の主力製品はエアノズル
これまで空気の流れを自在に操ってきた
不況に喘ぐ町工場が生き残りをかけてマスクメロンを生み出した
・まちだシルク農園:東京都町田市
水耕栽培装置をメロン用に改造
通常1つの木から数個しか採れないメロンが60個も実る
名を「まちだシルクメロン」と名付けた
糖度は17度、高級メロンの基準である14度を超える
リーマンショックの煽りを受け、町工場は悲鳴を上げた
新たな挑戦をすべく2009年、メロンの水耕栽培を始めた
しかし実ったメロンは 収穫する前にことごとく腐ってしまった
腐った原因は、根腐れだった
当時 導入した装置は 水が一直線に流れた
根は一方向にだけ向かって成長したため 固まり腐ったのではないか?
メロンの根に相応しい水の流れを作ればいい
エアノズルが空気をまんべんなく当てるように、
メロンの根 全体に当てれば根は固まらず成長すると仮説
新たな水の流れを作る栽培装置の開発に取り掛かった
真ん中の給水口に開発した鉄板を置いた
鉄板の切れ目から4方向の流れが起きる
ゆったりとした水の流れは壁にぶつかり渦となる
水槽に8つの渦が生み出される
同時に小さな渦が発生し、複雑な水の流れとなる
水の流れを一方向から渦に変えたことでメロンは根腐れはなくなった
通常1つの木から数個しか採れないメロンが60個も実った
さらに独自に肥料をブレンドして糖度を上げていく
(536)