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夢の扉+で紹介

 

内科医であり世界屈指の科学者:児玉龍彦(東京大学教授)

副作用だけを抑え、がん細胞だけを攻撃する新薬の開発に挑んでいる

児玉は新薬を開発するため、

スーパーコンピューター京と最先端分野のスペシャリストを結集させた

 

●なぜ抗がん剤は辛い副作用をもたらすのか?

人の体は無数の細胞でできている

その細胞の中にある遺伝子に

何らかの原因で傷がつくと制限なく細胞が増殖を続ける

抗がん剤は盛んに増殖する細胞をめがけ攻撃する

しかしその細胞ががんではない事も

皮膚、毛髪、骨髄の細胞は正常な状態でも活発に増殖する

そうして正常な細胞にもダメージを与えてしまう

これが副作用の原因

 

●副作用だけを抑え、がん細胞だけを攻撃する新薬

開発するのは性質の違う2つの薬

1つ目はがん細胞を見つけ出しくっつく

次に2つ目がその薬と合体、がんを攻撃

薬にチームプレイをさせる画期的な考え

 

結ばれてこそ力を発揮するがん治療薬を

児玉は愛の神:キューピットと彼に恋する娘:プシケの愛の抱擁に例えた

 

タンパク質工学のスペシャリスト:杉山暁 助教授はキューピット担当

少しでもがん細胞とくっつきやすいタイプのタンパク質を開発

 

薬学のスペシャリスト:清水洋平 特任助教授は がんを攻撃するプシケを担当

プシケのがんを攻撃する力を少しでも高める

 

極小の世界を解析するスペシャリスト:溝端栄一 助教授(大阪大)が

薬の合体の設計を助ける

プシケとキューピットの結晶を作り、X線を当て姿をはっきりと捉える

2つが結合した大きさは1/20万㎜

 

分子シミュレーションのスペシャリスト:篠田恵子 特任助教授が、

スパーコンピューターを用い、大阪大が明らかにした結晶構造を基に

プシケとキューピットが体内でどう合体しているか?をシミュレーション

 

これが世界が注目するスパコン創薬

 

篠田はキューピットやプシケの形や動きを少しずつ変え、

一番がん細胞に有効なタイプを探っていく

 

まずは大腸がん向けの薬で特許を出願、10年以内の実用化を目指している

全身に転移したがんの治療薬としても期待がされている

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