東海大学:長谷川真也の研究
熱エネルギーが音エネルギーに変わる熱音響現象
試験官に入れたスチールウールに熱を加えると
加えられていない部分と温度差が生まれる
熱い空気は冷たい方へ、冷たい空気は熱い方へと移動
温度差が大きくなるとこの移動が激しくなり
試験官全体の空気が振動し、音が発生する
●熱音響エンジン
穴が無数に空いた蓄熱器の片側に
熱を加えて温度差をつけると音を生み出す
密閉しているため音は聞こえないが、
中では離陸するジェット機の1000倍以上の音波が出ている
その先に蓄熱器を設ける
蓄熱器に温度差を与えると音が発生する
逆に音を発生させると温度差が生まれる
熱音響エンジンを設置したバーベキューのコンロで
物を冷やせるようになる
さらにスピーカーやリニアモーターなど
音の振動を電気に変えられる発電機を
取り付ければ電気を作ることもできる
熱から音を発生させ、音から発電する熱音響システム
●車のエンジンや、調理中の鍋から発生する排熱
熱を音に変える仕組みで排熱のリサイクルに挑んでいる
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