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●自身のクローン声でコミュニケーション

ALSなどで後天的に声を失った人のために、

会話補助器の音声を他人の声ではなく

患者自身の声で自動再生する音声合成アプリを提供している

 

国立情報学研究所:山岸順一の研究

 

声のクローンの原型を作ったのは、

イギリスのエディンバラ大学にいたころ

ある女子学生から

「これ病気で声を失ってしまう人たちにも使ってもらったら?」

これをきっかけに本人にそっくりなクローン声の研究が始まる

実は声の再現には、本人の声を数十時間 録音する必要がある

そこで山岸はたくさんの人の声を集めて

声のクローンのベースとなる平均声を作ることに

複数の声のデータから各音の特徴を

関数表現してコンピューターに学習させる

 

●人の声を数式にして平均を割り出す

声を数式にする基礎技術は、名古屋工業大学:徳田恵一 教授が作りだした

集めたすべての声の特徴をコンピューターで平均化すると平均声ができ、

それが声のクローンのベースとなる

 

そっくりの声を作りたい人が、東京出身の40歳の男性だった場合

関東の40歳の男性、数十人の声を集め、その人たちの平均声を作る

そこに男性の声の特徴をかけ合わせれば、そっくりな声が再現できる

 

2009年、喉頭がんで声帯を無くした患者に声のクローンが届けられた

 

山岸の研究は話題になり、平均声を作るためのサンプルを集めるボイスバンクプロジェクトがスタートした

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