水産技術」カテゴリーアーカイブ

カンブリア宮殿で紹介

●自動イカ釣り機:はまで式いかロボ

かつて手釣りの漁師が行っていたイカ釣りの技

糸を前後に動かして水中の疑似餌を生きた小魚のように見せるテクニック

目の良いイカをダマすには熟練が必要だった

このロボットは、そんな漁師のシャクリを忠実に再現している

このイカ釣りロボは、小型船1艘に10~15台が搭載できる

それを船室のパネルで集中制御できる

状況に応じて一つ一つの動きを別の動きにする事も可能

少ない人員でイカを効率よく獲れるようになった

1艘分15台のシステムで1200万円かかる

 

このシステムを開発したのが、函館にある東和電機製作所

従業員55人で年商30億円

一つ一つ手作りでイカ釣りロボットを組み立てている

国内ダントツのシェアを誇る

さらに世界15カ国・地域に輸出している

世界シェアは 実に7割

社長:浜出雄一は根っからのエンジニア、

今でも商品開発には先頭に立っている

これまで60を超える特許を浜出が中心となり取得

 

元々、函館にある造船所の下請けで配電盤などを製作していた

ある日、親戚の漁師から依頼が入る「イカ釣り機を作ってほしい」

これがキッカケだった

 

他にも大間のマグロ釣りの達人の技を再現したマグロ釣り機も販売

さらに漁火(白熱灯)のLED化も実現、燃料費を約1/20に削減する事に成功

 

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夢の扉+で紹介

 

獲れてから5日も経ったサバは

生で食べられるわけがないのが常識だった

●生魚の鮮度を保つアクアナノバブル

開発したのは魚市場で仲卸をする丸福水産の会長:最上賢一

 

獲った魚が傷む原因は、水中の酸素が酸化し細菌を増殖させるため

それなら酸素を追い出さば良い

水中を窒素の泡で満たし、酸素を追い出すと最上は閃いた

ただ大きな泡をブクブク出しても水面に上昇するばかりで意味がない

アクアナノバブルは限りなく細かい泡を作り、水に混ぜ込んでしまう

装置の筒状の部分にはハニカム構造の板が入っている

それを何層にも重ね、それを微妙にズラす事で隙間を作る

そこに窒素を通す事で、1/100万㎜という小さな泡:ナノバブルを生み出す

ナノバブル化した窒素は、水中の酸素と合体し、水の外に追い出す力がある

こうして水中の酸素が減り、その代わりに窒素で満たされていく

 

●養殖魚を2倍成長させるアクアナノバブル

夏場は水中の酸素濃度が低下する

魚はエサを食べる時に酸素を使うので

エサをやり過ぎると魚が窒息死してしまう

そのため夏場はエサを少なくするのが養殖業界の常識とされてきた

ところが水中を酸素の泡で満たせば、

エサを豊富に与えられるため魚は早く大きく成長する

ナノバブルを使った魚は倍近いスピードで急成長する

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