Category Archives: 医療技術

これまで脳細胞は、一度死んだら再生しないと言われてきた
脳損傷や脳梗塞で傷ついてしまった脳内の細胞を再生させ、
言語や運動機能に生じた障害を改善させる生きた薬
再生細胞薬 SB623
開発したのは、日本のベンチャー サンバイオ
 
SB623は、人の細胞から作られている
骨髄液から取り出した幹細胞に特別な処置をして生み出す
 
SB623は、脳内に存在する幹細胞に栄養分を送り届ける
すると脳内の幹細胞は活性化し、
新しい血管や神経細胞となり脳を再生させる
 
2011年、人での臨床実験がスタンフォード大学病院で行われた
対象は、脳梗塞をおこして半年以上経った慢性期の患者18名
リハビリしても言語や運動機能が回復しなかった人たち
彼らの患部の周りに直接 SB623を投与して効果を確かめた
 
30歳のソニアさんは、右腕の麻痺と言語障害があったが、
翌日、動かなかった右腕が動くようになり、
その後 言語障害も回復した
 
18人中14人が明らかな回復を確認できた

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開発したのは、医学博士:谷徹 教授(滋賀医科大学)
切開と止血が同時にできるアクロサージ
名前の由来は、アクロポリス、
ギリシャ語で先進、最先端の意味
アクロサージは、最高の外科を意味する
 
その形態は、ピストル型のグリップ、シャフトの先の刃
メスというより小さなハサミのよう
糸は、もちろん紙も切ることができる
 
切ると刃先にマイクロ波が流れる
マイクロ波が血管のタンパク質の壁を接着剤のように切り口を塞ぐ
刃はマイクロ波の特性で100度くらいにしか
上がらないので患部を焦がすこともない

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開発したのは東北大学 金属材料研究所 千葉晶彦 教授
主な原料は、熱や摩擦に強いコバルト、硬くて腐食に強いクロム
体内に入れる医療機器である人工関節や
義歯用の素材として注目されている
 
これまでもコバルトとクロムの合金は、
医療機器の材料として使われてきたが、
金属アレルギーの問題は避けられなかった
原因は、合金に含まれるニッケル
金属の中でもアレルギーを引き起こしやすいことで知られている
ニッケルには粘りがあり混ぜると
合金の加工性が上がるため使用されている
 
窒素を利用したコバリオンは、
金属アレルギーの原因であるニッケルを使用していない

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開発を進めるのは、国立研究開発法人 農研機構
生物機能利用研究部門:高野誠
 
スギ花粉米とは、スギ花粉の一部を組み込んだ米
 
花粉症とは、花粉が体内に入った時に
花粉を危険な異物だと体が判断し、
追い出そうと過剰反応してしまうアレルギー症状
そのアレルギーを起こす成分を食べ物として
体内に摂りこむことで体が安全なものと認識するようになり、
アレルギー反応が起きにくい体質になる
 
すでに動物実験は成功し、
人が食べて効果を検証する段階に入っている
 
しかし食品ではなく医薬品として開発しているので、
スーパーではなく薬局に並ぶ可能性が高い

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1800年代に重力を利用して投与する点滴用の器具が生まれた
 
現在の吊るす点滴で課題となっているのは、
患者が動きづらいということ
100年以上続く吊るす点滴を変える
 
空間を真空に保つ真空バルブで
国内シェア60%の入江工研(川越市)
 
入江工研が考えたのは、
重力に代わって真空を使って投与する点滴
 
ポンプの中に真空の空間を作り、点滴バッグをセット
空気を送り込むと気圧の差でピストンが動く
その力で点滴を押し出す
 
まだ開発は続く

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●今ある髪の毛を元気にする毛髪再生治療
 
東京医科大学:坪井良治 教授の研究
 
後頭部から10本の毛を採取し、
毛髪の成長に重要な役割を果たす
毛根鞘細胞を100万個レベルに培養
 
薄毛の部分に移植することで
広い範囲に栄養が与えられ太く長い髪になるという
 
1度移植すると広い面積に長い期間有効となる
 
この技術は男性のみならず女性への効果が期待できる
 
資生堂と共同研究を続け、
5年後から6年後の実用化を目指している

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●毛包原基を再生させ移植する薄毛治療
 
理化学研究所、京セラ、オーガンテクノロジーズは、
共同で毛包器官再生による脱毛症の治療に関する研究を開始した
 
生体の毛包から採取した上皮性幹細胞
および間葉性幹細胞を培養させ、
再構成して毛包原基を再生する
器官原基法をマウスを用いて開発させた
 
今後は、人の臨床応用を目指し、研究が始まる
 
現在、女性の薄毛の画期的な治療法はないが、
この技術を使えば自分自身の髪の毛が再生できるかもしれない

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ヌクレオソームとは、がん細胞ができたときに
血液に溶けだす核タンパク質の構造物
 
・株式会社マイテック:兵庫県神戸市
長谷川克之、裕起 親子が7年の研究の末、
昭和大学と共同開発したのが、「プロテオ(Proteo)」
 
血液を数滴 採取するだけで、
がんのリスクがあるか?どうか?を
わずか3分で判定する検査技術
 
採取した血液を分離機にかけ血清を取り出す
血清を特殊なプロテオチップに乗せ、蛍光顕微鏡で判定
 
体内に がん細胞があると免疫細胞が がんを攻撃
その時、ヌクレオソームが血液中に溶けだす
ヌクレオソームに反応するチップを使用することで光を放つ
 
理論的にはステージ0の前、前がん状態からでも検出できる

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岡山大学が開発している人工網膜「OUReP オーレップ」
 
オーレップの原料は、ポリエチレン
 
ポリエチレンに光を電気エネルギーに
変換することができる特殊な色素を
化学的に結合させる色素結合薄膜型の人工網膜
太陽電池にも使われる技術で人工網膜を作る
 
オーレップを網膜に移植するだけで
完全失明の網膜色素変性患者の光を取り戻すことができる
 
臨床実験が始まり、2017年末には
実用化の許可申請を出す可能性がある

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●外部からの刺激で性質が変わるスマートポリマー
開発するのは、物質・材料研究機構:荏原允宏
様々な賢い機能を持つプラスチックを、スマートポリマーと名付けた
1、熱を加えると元の大きさに戻る、また縮んでいるモノを元に戻す
2、磁力を当てると熱を発する。温度も自由に設定することができる
3、バラバラに切っても元の姿に戻る
4、決められた時間になると体内で自然に分解、尿となって排出される
5、狙った物質だけを狙って吸着させる
●磁力を当てると形が変わるシート
大学病院の心臓外科医とは、実用化に向けた共同研究を進めている
小さく丸めて血管を通し、心臓に到達した時点で磁力を当てる
シートは一気に広がり、患部を塞ぐことができる
実現すれば外科手術の必要がない
●決められた時間になると体内で自然に分解、尿となって排出されるシート
神経をつなぎ合わせる手術でも使える
縫合した場所をスマートポリマーで保護するだけで再生を早める
治った後は、溶けて排出されるので安全
●貼る がん治療
繊維に分子レベルで抗がん剤と熱を発する成分が閉じ込めたシート
それをがんの患部に直接 貼り付ける
外から磁力を加えるとスマートポリマーは発熱し、抗がん剤を放出
がん細胞は熱に弱く、約43℃で多くが死滅する
温熱治療と化学療法、2つの相乗効果を狙う新たな がん治療
●災害時で使用する小型透析装置
乾電池で動き、水を使用しない
血液の通り道には、スマートポリマーが設置してある
透析患者から取り除く毒素のひとつ、
クレアチニンだけを選んで吸着させる機能を持たせた
動物実験で6時間 血液を循環させ、
クレアチニンを吸着する効果を確認
次に透析患者の血液を使用し、実験
体内に溜まるクレアチニン1日分の量を
6時間の循環で除去することに成功
荏原いわく「人が想像できることは必ず実現できる」

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